Column 速太郎コラム

軽自動車の車検は自分で出来る

2021.01.04

軽自動車に限らず、自動車を所有していると2年毎に必ず車検(継続検査)の期限がやってきます。期限が切れてしまう前に継続検査を受検しなければ公道での利用を続けることが出来なくなります(期限切れの状態で利用すると法律違反となります)。利用を継続するためには継続検査を受ける必要がありますが、この継続検査を指定整備工場があるディーラーや整備工場に丸投げしているケースが多いことでしょう。

しかし、この継続検査は個人でも受けることが可能なのです。自分で継続検査を受ける車検方法を一般に『ユーザー車検』と言います。この方法としてはホームページ上にある予約システムで検査日時を予約することから始まります。予約システムでの予約は手元に検査証さえあれば誰にでも出来る簡単なものです。予約後は検査日時までに必要書類(検査証、自賠責保険証明書、軽自動車税証明書)を用意しておく必要があります。当日は1時間以上前に検査場(軽自動車協会)に行き、検査場の近辺に存在するテスター場で予備検査を受けておくことをお勧めします。

予備検査では本番の継続検査のラインと同じ検査を模擬的に受けることが出来ます。ここで異常がなければ本番の継続検査でも高い確率で合格することになります。もし異常が見つかった場合でも、軽微なものであれば予備検査場で補修が可能となっています。予備検査を受けた後はいよいよ本番です。必要な自動車重量税印紙を購入し、申請書と必要書類を軽自動車協会内の専用窓口に提出し、継続検査のラインを通ります。継続検査のライン上では前後ブレーキやサイドブレーキの検査、ヘッドライトの光軸検査、足回りの検査が行われます。前述したように予備検査で問題が無ければ、本番でも問題ありません。継続検査に合格しましたら、新しい検査証とステッカーを受領して車検完了となります。

初めての方でも予備検査で一度経験していますし、係官に詳しく説明してもらいながら受検することも可能です。このユーザー車検の最大のメリットは費用面にあると言えます。自分で継続検査を受ける際の経費としては自動車重量税や検査手数料、自賠責保険料といった必ず必要な費用(法定費用)のみの支出で済みます。一方、ディーラーや業者に依頼する場合には、どうしても業者に支払う手数料が発生してしまうのです。継続検査を受検出来るのは平日に限られますので、時間的に余裕のある場合は費用削減のためにユーザー車検に挑戦してみるのもよいでしょう。