Column 速太郎コラム

軽自動車の車検は自分で出来る?ユーザー車検は簡単で安全?

2023.11.28

軽自動車に限らず、自動車を所有していると新車を購入した場合は3年後、それ以降は2年毎に必ず車検(継続検査)の期限がやってきます。(中古で軽自動車を購入した場合は最初の車検も2年後です。軽自動車でも4ナンバーの軽貨物車は新車で購入した場合でも最初の車検は2年後になります。)期限が切れてしまう前に継続検査を受検しなければ公道での走行が出来なくなりますし、期限切れの状態で公道を走行すると法律違反となり、厳しい罰則があります。車に乗り続けるために、この継続検査を指定整備工場があるカーディーラーや整備工場で行っている方が多いことでしょう。

しかし、この継続検査は個人でも受けることが可能なのです。自分で継続検査を受ける方法を一般に『ユーザー車検』と言います。このユーザー車検の最大のメリットは費用面にあると言えます。カーディーラーや整備工場では受ける前に点検・整備がありますが、ユーザー車検では省略されます。適正な手続きを行って車検に通れば、自分で継続検査を受ける際の経費としては自動車重量税や検査手数料、自賠責保険料といった必ず必要な費用(法定費用)のみの支出で済みます。所要時間も何事もなければ半日もあれば終わります。一方、ディーラーや業者に依頼する場合には、どうしても業者に支払う手数料が発生してしまいます。
しかし、いくら費用を抑えることができると言っても、ユーザー車検を強くおすすめすることはできません。なぜなら、安心安全なカーライフを送るためにはプロに車の状態をチェックしてもらうことが必要だからです。
とはいえ、ユーザー車検のことを知りたいという方もいらっしゃると思いますので、「軽自動車のユーザー車検の方法」を本記事で紹介していきます。

ユーザー車検の流れ

予約方法

ユーザー車検はお住まいの地域の軽自動車検査協会で受けることができます。
(お住まいの地域を管轄する軽自動車検査協会の事務所・支所は、こちらから探すことができます。)
まずは軽自動車検査協会のホームページの予約システム、もしくは電話で検査日時を予約することから始まります。予約システムへはこちらから遷移できます。(要アカウント登録)予約システムでの予約は手元に検査証さえあれば誰にでも出来る簡単なものです。
電話予約の場合はこちらからお住まいの地域の事務所・支所を探して、お電話してください。

当日の手順

予約後は検査日時までに下記の必要書類を用意しておきましょう。

〇自動車検査証(車検証)
〇自動車損害賠償責任保険証明書(以下、自賠責保険証明書)
〇軽自動車税(種別割)納税証明書

自賠責保険証明書については、継続検査を受ける前に保険期間の継続手続きを行っておく必要がありますが、検査当日に検査場近辺の代書業車で手続きをすることが可能です。
軽自動車税(種別割)納税証明書は以下の2つの条件に当てはまる方は省略できます。

〇自動車税を滞納していない
〇納付してから3週間以上経過している

検査の流れは以下の9つのステップになります。

1.外観検査
2.入場
3.排出ガス検査および記録
4.進入
5.サイドスリップ検査
6.スピードメーター、ヘッドライトの光軸、各ブレーキの検査
7.記録
8.下回り検査
9.退場

検査当日は1時間以上前に検査場(軽自動車検査協会)に行き、検査場の近辺に存在するテスター場で予備検査を受けておくことをお勧めします。
予備検査では本番の継続検査のラインと同じ検査を模擬的に受けることが出来ます。ここで異常がなければ本番の継続検査でも高い確率で合格することになります。もし異常が見つかった場合でも、軽微なものであれば予備検査場で補修が可能となっています。予備検査を受けた後はいよいよ本番です。必要な自動車重量税印紙を購入し、申請書と必要書類を軽自動車検査協会内の専用窓口に提出し、継続検査のラインを通ります。継続検査に合格すれば、新しい軽自動車検査証と検査標章ステッカーが配布され、車検完了となります。
ステッカーの再発行はできないので、紛失しないよう配布されたら、すぐにフロントガラスの規定の位置に貼りましょう。
検査標章ステッカーの貼る位置はこちらから確認できます。

当日必要な費用

事前の点検・整備の費用は省略できますが、法定費用は必要になります。

〇自賠責保険 17,540円
〇重量税 6,600円
〇印紙代 2,200円

軽自動車のユーザー車検の当日に必要な費用は合計26,340円です。
※費用は法改正等によって、変動する可能性があります。

ユーザー車検の注意点

将来の安全性を保証したものではない

ユーザー車検では車を分解点検するわけではありません。「公道を走るのに今の状態で問題ないか」というチェックが行われるだけです。交換時期が迫っている部品の交換も当然されないので、車検後にしばらくしたら故障してしまった…ということもあり得ます。その際、整備保証の適用もありません。
重大な事故につながるリスクもありますので、ユーザー車検を通すだけでなく、法定点検などのタイミングで整備や部品交換をしっかりと行う必要があることは忘れないようにしましょう。

検査は平日のみ

軽自動車検査協会では平日のみの受付になります。祝日なども受付しておらず、年末や年度末または長期休暇前などの混雑するシーズンは予約が取れなくなることもあります。

検査に合格できないこともある

ユーザー車検で最も注意が必要なのは「検査に合格できないことがある」ことです。事前の予備検査では異常がなくても、本番で検査基準を満たすことができなかった…という可能性はあり得ます。
検査に合格できず、車検が切れてしまったら冒頭でも説明した通り、公道で車が使用できませんし、車検切れでの運行には厳しい罰則が科されます。

ユーザー車検は車検にかかる費用を抑えることはできますが、その分手間もかかります。
平日に休みがない職種の方であれば、わざわざ休みを取る必要があります。
「思ったよりも手続きが面倒くさそうだな」と思われたかもしれませんが、その通りではないでしょうか?
「やっぱり費用がかかってもカーディーラーや整備工場にお願いした方がいいかな?」とお考えになられたかもしれませんが、実は軽自動車の費用を抑える選択肢はまだあります。

車検専門店に依頼する

車検専門店であれば、カーディーラーや整備工場に車を持ち込むよりも車検費用を抑えることができる可能性があります。
カーディーラーや整備工場では、車検基本料の他に代行料や手数料などによって費用が嵩みます。また、そもそも車を預けないといけないので代車を借りた場合は普段乗り慣れない車に乗らなければならない可能性もあります。

「車検の速太郎」では代行料や手数料といった無駄な費用をカットし、45分という短時間で車検を完了させるノウハウがあるため、代車に乗る必要もありません。
軽自動車であれば、総額40,040円(車検基本料+法定費用)から車検が可能です。

まとめ

・ユーザー車検は費用を抑えることはできるが、手間がかかり、安全は保証されない
・車検費用を抑える方法として車検専門店に依頼するという手もある
・車検専門店「車検の速太郎」では総額40,040円から車検が可能