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13年超の車は重課に注意! 乗り換えか車検かの判断基準を解説

2025.07.11

車検の費用は車の状態によって変化しますが、実は初度登録年月からの経過年数によっても大きな違いが出ます。

初度登録年月から13年を超えると車検費用が大幅にアップするため、このまま乗り続けるか、新しい車に乗り換えるかを考える方も多いようです。では、13年を超えると具体的にどのくらい車検費用が上がるのでしょうか。

本記事では、13年を超えた車が気を付けるべき重課の概要や、車検費用が割高になりやすい理由、13年超えの車に乗り続けるかどうかの判断基準、車検に出す際のポイントについて解説します。

13年が節目といわれるのはなぜ? 知っておきたい自動車税・重量税の重課

初度登録年月から13年目は、車を乗り続けるか買い替えるかを検討する節目になるタイミングといわれています。

その理由は、新車新規登録より13年超の車は重課の対象になるためです。重課とは税負担が重くなることで、13年を超えると自動車税と自動車重量税の両方が重課となります。

自動車税の重課

自動車税は、ガソリン車・LPG車の場合は13年(ディーゼル車は11年)を超えると、おおむね15%上乗せされます。軽自動車の場合は13年経過でおおむね20%上乗せとなっています(※1)。

自動車税は排気量によっていくつかに区分されていますが、以下では参考までに、ガソリン車で13年を超えていない車(標準税率)と、13年超の車の自動車税を一覧にまとめました(※2)。

【令和元年9月30日以前に初回新規登録を受けた自動車の税額】

総排気量

13年未満

13年超

1.0L以下

29,500円

33,900円

1.0L超1.5L以下

34,500円

39,600円

1.5L超2.0L以下

39,500円

45,400円

2.0L超2.5L以下

45,000円

51,700円

2.5L超3.0L以下

51,000円

58,600円

3.0L超3.5L以下

58,000円

66,700円

3.5L超4.0L以下

66,500円

76,400円

4.0L超4.5L以下

76,500円

87,900円

4.5L超6.0L以下

88,000円

101,200円

6.0L超

111,000円

127,600円

上記を見ると分かるように、13年超になると、それ以前よりも自動車税が4,400円~16,600円上乗せされます。以降、重量税は軽減されることはなく、重課され続けるため、長く乗れば乗るほど自動車税の負担は大きくなります。

自動車重量税の重課

13年を超えると、自動車税だけでなく自動車重量税も重課となります。なお、自動車重量税については13年超で一度重課となり、18年超でさらに税額が引き上げられる仕組みです。

以下では、13年を超えていない車(エコカー減税なし)と、13年超の車、18年超の車それぞれの自動車重量税(2年自家用)の一覧をまとめました(※)。

 

13年未満

13年超

18年超

0.5t以下

8,200円

11,400円

12,600円

~1.0t

16,400円

22,800円

25,200円

~1.5t

24,600円

34,200円

37,800円

~2.0t

32,800円

45,600円

50,400円

~2.5t

41,000円

57,000円

63,000円

~3.0t

49,200円

68,400円

75,600円

上記の表からも分かるように、13年を超えるとそれ以前よりも3,200円~19,200円、18年超えになるとさらに4,400円~26,400円の追加費用が発生します。
自動車重量税は車検の都度納税するため、13年超の車は車検費用の全体が割高になる傾向にあります。

自動車税・自動車重量税が13年超で重課になる理由

ここまで13年超の車の自動車税・自動車重量税が上がると説明してきましたが、そもそもなぜ13年を超えると重課の対象になるのでしょうか。

その理由は、地球温暖化防止と大気汚染防止の観点から、環境に優しい自動車の開発・普及の促進を図るためです。これを「自動車税種別割のグリーン化」と呼びます。排出ガス性能や燃費性能に優れた自動車については自動車税や自動車重量税を軽減(軽課)する一方、初回新規登録から一定の年数を経過した自動車は、環境負荷が大きいと見なされ、重課される特例措置が設けられています。

税金だけじゃない! 13年超の車検で気を付けたいポイント

13年超の車で気を付けたいのは、自動車税や自動車重量税といった税関連の問題だけではありません。長年乗り続けた車を車検に出す場合、以下のようなリスクが生じる可能性があるため、十分な注意が必要です。

● 経年劣化による修理コストの増加
● 修理・メンテナンスの難易度上昇

以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

経年劣化による修理コストの増加

車のパーツは消耗品であるため、使用年数が長くなるほど、さまざまな部品に不具合や劣化が生じやすくなります。

一例を挙げると、タイミングベルトの劣化や、エンジンオイルやミッションオイルなどの漏れ、エンジンオイル消費やエンジンの出力低下、ミッション関係の不具合、足回りの故障などがあります。これらの修理・交換にかかる費用はパーツの状態によって異なりますが、数十万円にのぼるケースも珍しくありません。

特に複数のパーツが一気に劣化・故障した場合、一度にかかる修理費が多額になり、大きな負担になる恐れがあります。

修理・メンテナンスの難易度上昇

車の修理に必要となるパーツは、永久に製造されているわけではありません。車両の生産終了後もしばらくはメンテナンス用として部品が製造されますが、約10年を目安として、製造が終了するケースが多く見られます。

13年超の車となると、既に部品の製造が終了している可能性が高く、修理するためには新品部品が手に入らないため、中古のパーツを手に入れなければなりません。しかし、古い車ほど中古パーツの流通量も少なくなるため、修理・メンテナンスの難易度は格段に上がります。

場合によっては必要なパーツが手に入らず、修理・メンテナンスに長い時間を要することもあります。

13年超の車に乗り続けるか乗り換えるか? 判断の基準

13年超の車は、各種税金の重課や修理・メンテナンス費の増加といった点から、「乗り換えた方がお得では」と考える方も多いでしょう。

確かに新車に乗り換えれば、エコカー減税の対象となるため、自動車税や自動車重量税が軽減され、修理やメンテナンスのコストも少なく済むことが予想されます。しかし当然ながら、新車を購入すると車の購入代金が必要になります。近年は世界的な原材料費や物流などのサービス高騰などの影響もあり、安いと言われていた軽自動車であっても100万円以上、グレードによっては200万円近い価格がほとんどです。
また、新車が高いなら中古車という選択肢もありますが、近年までの新車の納期遅延や新車価格の上昇から、中古車相場も値上がりしており中古車だからと言って安く買える訳でもなくなっています。

もし現車の状態が良く、重課だけが理由で買い替えを検討しているのなら、13年超という条件にとらわれず、可能な限り長く乗り続けた方がトータルでお得になる可能性もあります。

13年超の車は信頼できる車検業者に任せよう

13年超の車は走行距離にかかわらず、経年劣化が進んでいるのも事実です。

13年未満の車に比べると、不具合や故障を起こすリスクは高くなる傾向にあるため、長く乗り続けるのなら、信頼できる車検業者に依頼し、確実なメンテナンスを受けることをおすすめします。

13年超の車は維持費が高くなる! 乗り換えか維持か、慎重に検討しよう

13年超の車は、自動車税や自動車重量税の重課の対象になる他、経年劣化による故障や不具合のリスクが高くなることで、メンテナンス費もかさむ傾向にあります。既に車の状態が良くないのであれば、今後の維持費を考慮し、乗り換えを検討した方が結果的にコストを抑えられるかもしれません。

一方、車の状態が良好で、まだ乗れる状態であれば、しっかりとメンテナンスをした上で乗り続けるのも方法の一つです。ただしその場合は、定期的な点検や整備を怠らず、車の状態を良好に維持することが大切です。

「車検の速太郎」では、車検専門店として長年培ってきたノウハウを基に、国家資格を持つ検査員と整備士の2名体制で丁寧に車検を実施しています。お客さま立合いの上で、長く乗られているお車でも現在の車の状態をきちんと説明する「立合い対話車検」を行っているため、修理が必要になった場合でも納得のいく車検を受けていただけます。

13年超の車にできるだけ長く乗り続けたいとお考えの方は、ぜひ「車検の速太郎」のサービスをご利用ください。