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車のコーティングとは? ワックスとの違いやプロに任せるべき理由を解説

2025.07.11

「大切な愛車をなるべく長持ちさせたい」「きれいな状態をキープしたい」という方は、車のコーティングを検討してみましょう。

コーティングは、単に見た目を良くするだけでなく、愛車を保護する役割も果たします。コーティングにはさまざまな種類があるため、それぞれの特徴を理解し、ニーズに合った方法を選択することが大切です。

本記事では、車のコーティングの基礎知識や主な種類、コーティングをプロに任せる場合とDIYする場合のメリット・デメリット、さらにコーティングに関するよくある質問をまとめて解説します。

そもそも車のコーティングとは? 基礎知識を解説

車のコーティングとは、車の塗装面をコーティング成分で覆うことです。塗装面に薄い被膜が形成されることで、車の美観やコンディションを損ねるさまざまな外的要因から車を保護できます。

車のコーティングは任意の作業であるため、実施するには自分でDIYするか、あるいは業者に依頼して対応してもらう必要があります。

コーティングとワックスの違い

コーティングとワックスは、どちらも車の塗装面を汚れなどから保護し、美観を保つ役割があります。そのため両者は混同されがちですが、実際には使用する成分や施工方法、耐久性などに違いがあります。

ワックスの成分は「カルナバロウ」と呼ばれるヤシ由来の成分を使用しており、撥水効果やツヤ出しの効果を発揮するところが特徴です。ただし、雨の影響を受けやすく、コーティングに比べると持続性はそれほど長くありません。

一方のコーティングは、樹脂やガラスを主成分としたもので、塗装面に硬い被膜を形成します。そのため、ワックスに比べて汚れや傷が付きにくく、耐久性が高い点が大きなメリットです。

コーティングの種類については、次で詳しく解説します。

コーティングの主な種類

コーティングの種類は、大きく分けて3つあります。それぞれ特徴が異なるため、ニーズに合ったものを選びましょう。また、最近ではセラミックコーティングと呼ばれるセラミックを使用したコーティングもあります。

樹脂系コーティング

樹脂系コーティングとは、フッ素やシリコン、チタンなどを主成分としたもので、ポリマーコーティングとも呼ばれます。撥水性や撥油性、防汚性に優れており、比較的簡単に施工できるのが特長です。

一方で、後述するガラス系やガラスコーティングに比べると、傷に対する保護効果や効果の持続性がやや低いというデメリットがあります。

費用は比較的安価ですが、小まめなメンテナンスが必要なため、長期的にはコストがかさむ可能性があるでしょう。

ガラス系コーティング

ガラス系コーティングとは、シリコーンポリマーを主な成分として、中にガラス成分であるケイ素が含まれているコーティングです。

樹脂系コーティングと、後述するガラスコーティングの両方の性質を併せ持っており、撥水性や防汚性に優れ、自然なツヤを出せるのが特徴です。

ただし、ガラスコーティングに比べると耐熱性が低く、長時間日光を浴びるとコーティングが剥がれやすくなるおそれがあります。また、傷を防ぐ効果や効果の持続性もガラスコーティングよりは低いため、注意が必要です。

ガラスコーティング

ガラスコーティングとは、二酸化ケイ素を主成分としたコーティングで、塗装面に硬いガラス膜を形成します。撥水性・耐熱性・防汚性・耐久性が高く膜が厚いので傷も付きにくいので、愛車を長くきれいな状態で保てます。紫外線のブロック効果もあるため、陽射しによる劣化も抑えられるのも利点です。

3種類のコーティングの中で性能の高い方法ですが、費用が高く、コスト面がネックになることもあります。また、施工の難易度が高いため、信頼できる業者に依頼しないと塗りムラが生じたり、コーティング内部に塵が入り込んだりするリスクもあるでしょう。

コーティングはDIYとプロ、どちらに任せる? メリット・デメリットを解説

車のコーティングは業者に任せる方法の他、自分でDIYする方法もあります。どちらもメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴をよく理解した上で慎重に検討しましょう。

DIYのメリット・デメリット

コーティングをDIYするメリットは、コストを安く抑えられる点です。プロに依頼すると作業工賃がかかりますが、DIYであれば材料費だけで済むため、節約につながります。

一方のデメリットは、作業にかなりの手間と時間がかかること、そして仕上がりがきれいにならない可能性があることです。車のコーティングは、まず車体を念入りに洗浄し、鉄粉や油膜、イオンデポジットなどを除去し、必要に応じてボディ研磨するなど、念入りな下地処理を行う必要があります。その上で、コーティング剤を塗布し、しっかり乾燥させた後、再び洗車して仕上げる流れになります。

特に下地処理は非常に手間がかかる作業であるため、自分一人でDIYする場合はかなりの時間がかかり、またコーティングをきれいに仕上げるにはある程度の経験とこつが必要です。

最初から美しく仕上げるのは難しく、塗りムラができたり、内部に気泡や塵が入ったりすることも少なくありません。「時間と手間をかけたのに、思ったような仕上がりにならなかった」というケースも多いため、作業に不安がある方はDIYによるコーティングは控える方が良いでしょう。

プロに任せるメリット・デメリット

コーティングをプロに任せるメリットは、手間と時間を省けること、そして美しい仕上がりが期待できる点です。先述した通り、コーティング作業にはかなりの労力と時間がかかるため、プロに一任して手間を省けるのは大きな利点でしょう。

また、コーティングは塗装面に被膜を形成させるため、作業中は湿度や温度に気をつける必要があります。特に湿気の高い場所では被膜がうまく形成されない可能性があるため、DIYする際は晴れの日を狙うか、屋内ガレージで作業するのが望ましいです。プロに任せれば、適切な環境が整った屋内の作業場で施工するため、天候に左右されず、短期間で仕上げられるのも大きなメリットでしょう。

また、プロは豊富な経験や高い技術を持ち、専用の道具を使用するため、塗りムラなど施工不良のリスクが少なく、美しい仕上がりを期待できます。特に仕上がりを大きく左右する下地処理の技術に優れているため、満足のいく仕上がりになるでしょう。

一方のデメリットは、DIYよりもコストがかかる点です。実際の費用はコーティングの種類や依頼先の業者によって異なりますが、おおよその相場は新車施工で2万~11万円、使用車(経年車)施工で3万~15万円程度です。安価なコーティングは、一回あたりの費用はリーズナブルですが、小まめなメンテナンスが必要なので、年間のトータル費用はかさむ傾向にあります。

ただし、プロに任せればDIYのように失敗してやり直すリスクが低く、再施工の手間やコストはかかりません。

車のコーティングに関するよくある質問

下記では車のコーティングについて、よくある疑問・質問をまとめました。

車のコーティング作業にかかる時間は?

車のコーティング作業にかかる時間は、コーティングの種類によって異なります。比較的施工が簡単な樹脂系コーティングの場合、1時間~2時間で済むため、当日で作業を終わらせることも可能です。一方のガラスコーティングは、被膜を硬化させるのに長い時間を要するため、6時間~1日の時間がかかります。

なお、これらはあくまでプロの業者に依頼した場合の目安時間なので、DIYの場合は数日にわたって作業が必要になることもあるでしょう。

コーティングの効果はどのくらい?

コーティングの効果の持続性は種類によって大きく異なり、樹脂系コーティングの場合は3カ月~1年程度、ガラス系コーティングは6カ月~2年程度、ガラスコーティングは2年~5年程度といわれています。

ただし、これらはあくまで目安で、車の保管方法によって効果の持続性は変わります。例えば青空駐車している車は、屋内ガレージに保管している車より雨や紫外線の影響を受けやすくなるため、コーティングの効果は短くなるでしょう。

コーティング後の注意点は?

車をコーティングした後も、小まめな洗車は欠かさず行いましょう。コーティングを施すと傷や汚れは付きにくくなりますが、影響がゼロになるわけではなく、時間が経過すれば汚れが付着する可能性があります。

汚れを放置すると、コーティングの被膜が劣化し、効果の持続性が低下するリスクもあります。そのため、コーティングをした後も定期的に洗車し、きれいな状態を保つことが大切です。

なお、ガラスコーティングを施した場合は、洗車機の使用はなるべく避けるようにしましょう。プラスチックやナイロン製のブラシを使用した洗車機は被膜を傷める原因となるため、手作業で洗車するか、あるいはノンブラシ洗車機を使うのがおすすめです。

また、洗車時はカーシャンプーを使用するのが基本です。シャンプーを使わないと、スポンジと塗装面の間に摩擦が生じ、かえって傷が付きやすくなるためきちんとシャンプーで洗車しましょう。

コーティングはプロの業者に任せるのがおすすめ

車にコーティングを施せば、ワックスよりも優れた撥水性・防汚性・耐久性・ツヤ出し効果が期待できます。コーティングには樹脂系、ガラス系、ガラスなど複数の種類があり、それぞれ性能や費用、施工期間などが異なるため、ニーズや予算に応じて適切なものを選びましょう。

コーティングは材料と道具があればDIYも可能ですが、手間と時間がかかる上、慣れていない場合は満足のいかない仕上がりになる可能性があります。特に塗りムラがあるとコーティングの効果が低下する恐れもあるため、不慣れな方や仕上がりを重視する方はプロの業者に任せるとよいでしょう。

「車検の速太郎」は、一部店舗でコーティング施工にも対応している車検専門店です。複数のコーティングメニューを用意している店舗もあり、ニーズに応じたサービスを提供できます。

車のコーティングを検討されている方は、ぜひお近くの「車検の速太郎」までお気軽にお問い合わせください。