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自動運転って何?メリットや課題を解説

2023.08.28

従来、車は人間のドライバーが運転するのが当然だと思われていました。しかし、技術の発展により、近年では車の自動運転化が進んでいます。本記事では自動運転のレベルを解説した上で、自動運転実現によるメリットや課題などを紹介します。

自動運転とはシステムが人の代わりに運転をすること

自動運転とはシステムが人に代わって運転をする仕組みです。車以外にも船舶や飛行機で自動運転が導入されています。自動車業界でも自動運転の技術開発が進められており、実際に一部の技術が導入されるようになったことで、広く知られるようになりました。

自動運転のレベル

自動運転は段階的な開発が進められており、それぞれの段階によりレベル分けがされています。

国土交通省では、自動運転のレベルを次のとおり5段階で分けています。(※1)

レベル&運転の主体

対応車両名

自動運転レベルの概要

レベル1

運転者操作

運転支援車

 

アクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のどちらかが、部分的に自動化された状態

レベル2

運転者操作

 

アクセル・ブレーキ操作およびハンドル操作の両方が、部分的に自動化された状態。

レベル3

自動運行装置

(自動運行装置の作動が困難な場合は運転者)

条件付自動運転車(限定領域)

特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態。

ただし、自動運行装置の作動中、自動運行装置が正常に作動しないおそれがある場合においては、運転操作を促す警報が発せられるので、適切に応答しなければならない。

レベル4

自動運行装置

自動運転車(限定領域)

特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態。

レベル5

自動運行装置

完全自動運転車

自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態。

現在の日本で、実用化されているのはレベル3までです。(2023年6月26日時点)(※2)なお、自動運転のレベルについては、従来の運転をレベル0としてレベル0からレベル5までの6段階に分けることもあります。

それぞれのレベルがどこまでの段階を指すのかを詳しく解説します。

レベル1・レベル2はドライバーがハンドルを握っている必要がある

レベル1、レベル2は自動運転といっても、ドライバーがハンドルを握っていなければなりません。レベル1、レベル2の機能はあくまでドライバーのサポートであるため、自動運転車ではなく運転支援車と呼ばれます。運転支援の例として以下が挙げられます。

● 車間距離制御:前を走行する車との車間距離を一定に保つ
● ふらつき警報:車の蛇行運転を検知して警報音を出す
● 衝突被害軽減ブレーキ:前を走行している車や障害物との衝突を予測して、ドライバーへ警告してブレーキを作動させる

レベル3はドライバーがいつでも運転に戻れる必要がある

レベル3は高速道路などの一定の条件下であれば、自動運転ができるレベルです。しかし、状況によってシステムが自動運転できなくなった場合に備えて、ドライバーはすぐに運転に戻れるようにしておかなければなりません。そのため、自動運転中であっても飲酒や居眠りは当然認められません。

レベル4は自動運転できる条件が限られる

レベル4は自動運転できる条件が限られます。レベル4は決められた敷地やルートのように、特定の領域で自動運転ができる状態です。レベル3との違いはドライバーが介在するかどうかです。レベル3の場合、特定の領域で自動運転が可能ですが、必要があればドライバーがいつでも運転に戻る必要があります。一方、レベル4も特定の領域のみで自動運転が認められていますが、ドライバーの介在は不要で、システムのみで運転できます。

レベル5は領域も条件もない完全な自動運転

レベル5は領域や条件の制限がない、完全な自動運転です。そのため、ドライバーの運転技術が介在することはありません。日本では2027年にレベル5の実証実験が予定されています。(※)

自動運転のメリット

自動運転の一般化によって次のような3つのメリットが期待できます。

● 交通事故の防止
● 渋滞の解消
● 環境汚染対策

1. 交通事故の防止

1つ目は交通事故の防止です。自動運転によってドライバーの判断ミスや操作ミスによる事故の防止が期待できます。実際にレベル1、レベル2のようなドライバーをサポートする運転支援機能は、すでに多くの車に導入済みです。例えば、車間距離が詰まらないような車間距離制御機能や車線をはみ出さないような機能が備わっている車であれば、事故を招くような運転の抑制につながるでしょう。

2. 渋滞の解消

2つ目は渋滞の解消です。渋滞の原因は交通事故や道路工事だけではありません。車の運転が原因で渋滞が起こることもあります。具体的には、次のような場面で無意識にスピードを落としてしまうケースが挙げられます。

● トンネルに入り暗くなったため速度を落としてしまう
● インターチェンジで速度を落としてしまう
● 上り坂で速度を落としてしまう

自動運転によって、システムが状況に応じた適切な運転をすることで、渋滞の原因となる運転を減らせます。

3. 環境汚染対策

3つ目のメリットは、自動運転により環境汚染対策につながることです。大気汚染物質や温室効果ガスの排出を抑制するような運転方法をエコドライブといいます。例えば以下のような運転がエコドライブです。

● 急発進・急ブレーキ・急加速を控える
● 早めにギアチェンジをする

自動運転は最適な操作を行うため、無駄な急加速や急ブレーキは少なくなるでしょう。自動運転が一般化することによって、環境汚染対策につながる可能性があります。

自動運転の課題

自動運転は交通事故の防止や渋滞の解消などにつながる一方、実現には課題もあります。自動運転の実現における課題として、以下が挙げられます。

● 自動運転についての法整備、緊急時の対応
● システムトラブルへの対応

自動運転についての法整備、緊急時の対応

自動運転についての法整備は自動運転の課題の一つです。現在の法律は、人が車を運転することを前提としています。そのため、自動運転を実現するためには、システムが運転することを踏まえた法整備が必要です。

2020年施行の道路交通法改正、道路運送車両法改正ではレベル3に対応するための内容が盛り込まれました。※1また、2023年4月道路交通法が改正され運転者を必要としないレベル4での自動運転サービスが開始されています。※2 しかし、レベル4での自動運転サービスは地域や業種を限定しての許認可制のサービスであり、マイカーの自動運転レベル4が実現されたわけではありません。

万が一事故が起きてしまった場合に責任の所在をどうするかなど、レベル4以降の高度な自動運転の実現には、法律面での課題があります。

自動運転実現のために、さまざまなケースを想定して実験が行われていますが、実際に起こりうる事故やトラブルなどを全て網羅できるわけではありません。そのため、事故やトラブルなどの緊急事態にどのような対応をするかといったルール作りが求められます。

システムトラブルやハッキングへの対応

システムトラブルやハッキングへの対応も、自動運転の実現には欠かせません。自動運転で車を操作するのはシステムです。そのため、システムにトラブルが発生した際の対応についても確立しておく必要があります。また、自動運転のために車とインターネットが接続されるようになると、システムがハッキングされてしまう恐れがあります。ハッキングによって外部から運転されてしまったり、車が盗難されてしまうリスクへの対策も必要です。

自動運転はメリットだけでなく課題もある

自動運転はシステムがドライバーに代わって車を運転する技術です。自動運転のレベルは5段階に分けられ、2023年8月10日時点では、一定の条件で完全自動運転が認められるレベル4の段階まで実用化されています。(※)

自動運転が実現すれば、交通事故の防止や渋滞の原因解消などが期待できます。一方で、法整備やシステムトラブル、緊急時の対応、ハッキングへの対応といった課題もあります。

また、完全自動運転化されたとしても、万が一のトラブルの際にはドライバーが操作する必要があるかもしれません。この先、自動運転が実現した場合でも、システムを過信せず、常に安全運転を心掛けることが大切です。