初心者でも簡単!車のキズの正しい修理方法を解説
車を運転していると、壁に擦ってしまったり高速道路で小石が飛んできたりといった理由で、車体にキズがついてしまうことがあります。
愛車にキズがつくと落ち込んでしまいますが、軽微なキズなら自分で修理することが可能です。
本記事では、初心者でも簡単に実践できる車のキズの修理方法について解説します。
初心者向けの修理方法1:コンパウンドを使う
コンパウンドとは、研磨粒子を含む液状またはペースト状の磨き材のことです。
コンパウンドをつけて磨くと中に含まれた研磨粒子によって表面が研磨され、擦りキズや線キズが目立たなくなります。
あまり深いキズは修復できませんが、水をかけたときなどに目立たなくなるような浅いキズなら、コンパウンド一つで修理することが可能です。
コンパウンドを使って車のキズを修復する際に準備する物は以下のとおりです。
● ペーストコンパウンド(粒子が粗いものと細かいものの2種類)
● 液状コンパウンド
● スポンジまたはタオル
具体的な修理の手順をご紹介します。
1. キズのついた部分を洗う
まず、キズがついた部分を水でざっと洗い流します。
小さな砂などの汚れがついた状態で作業を開始すると、かえって新たなキズをつけてしまう原因になるので注意しましょう。
2. 粒子の粗いコンパウンドで磨く
ペーストコンパウンドのうち、粒子が粗いものを使用して車体についたキズを磨きます。
スポンジまたはタオルに適量のコンパウンドを取ったら、キズに沿うように動かして磨き上げていきましょう。
コンパウンド専用のスポンジを使った方が、ムラなく磨きやすくなります。
3. 粒子の細かいコンパウンドで磨く
次に、粒子の細かいコンパウンドを使って、同じ要領でキズを磨いていきます。粒子の粗いもの、細かいものの順に研磨すると、ボディにツヤを出すことができます。
スポンジは粗いものと細かいもので別々に使い分けると、より効果的です。
4. 液状コンパウンドで仕上げる
最後に、液状コンパウンドを使って仕上げ磨きをします。
初心者向けの修理方法2:タッチペンを使う
タッチペンとは、ペン型の補修剤のことですが、タッチアップペイントと呼ぶ場合もあります。ペン型容器の中には細い筆と塗料が入っており、キャップを開けるとそのまま塗料を塗ることができ、車の線キズを目立たなくすることができます。
タッチペンを使った車のキズの修復には、以下のものを準備しましょう。
● タッチペン
● マスキングテープ
● 耐水サンドペーパー
● 液状コンパウンド
● スポンジ
具体的な修理の手順をご紹介します。
1. マスキングテープで養生する
キズ以外の部分に塗料が付着しないよう、あらかじめキズの周りにマスキングテープを貼って養生します。
2. タッチペンを塗る
キズを埋めるようなイメージで、タッチペンを塗っていきます。
一文字にべたっと塗るのではなく、ちょんちょんと点を打つように塗布するのがポイントです。
タッチペンはすぐに乾くので、キズの周囲より盛り上がるくらいまで塗布→乾燥→塗布を繰り返します。
3. しばらく放置する
塗布作業を終えたら、マスキングテープを剥がし、そのまましばらく放置します。
放置する時間は、製品やその日の天候などによって異なるので、取り扱い説明書等をよく読んで適切な放置時間を把握しておきましょう。
また、完全に乾くまではキズの部分に触れないよう注意が必要です。
4. 研磨する
再びキズの周囲にマスキングテープを貼り、耐水サンドペーパーを使ってキズの部分を研磨します。
他の部分まで研磨すると新しいキズがついてしまうので、マスキングテープによる養生は念入りに行いましょう。
5. 液状コンパウンドで仕上げ磨きする
キズの部分を平らにならしたら、液状コンパウンドをつけたスポンジで仕上げ磨きをします。
タッチペンはキズを研磨して修復するコンパウンドとは異なり、塗料でキズをカバーする方法なので、車のボディカラーに合わせた製品を購入する必要があります。
まずはエンジンルームや運転席側のドア付近などに取り付けられている型式プレートで外装カラーを確認し、色味に適合するタッチペンを購入しましょう。
また、タッチペンの太さは製品によって異なるので、キズの太さやサイズに合わせて選ぶことが大切です。
浅いキズなら初心者でも手軽に修理できる
車についたキズが浅いものであれば、初心者でもコンパウンドやタッチペンなどを使ってキズを直すことが可能です。
擦りキズならコンパウンド、線キズならタッチペンを使うなど、キズの種類に合わせて修理方法を選択するとよいでしょう。
ただ、コンパウンドやタッチペンで修理できるのは、水をかけた時に目立たなくなるような細かいキズや浅いキズのみです。深めのキズはコンパウンドやタッチペンだけできれいに修理できない可能性があるので、必要に応じてプロに修理を依頼することをおすすめします。