Column 速太郎コラム

車にへこみやキズがあると車検はどうなるのか?

2023.04.14

車を運転していると、擦ったりちょっとぶつけたりしてしまうことがあります。これによって車にへこみやキズが発生してしまいますが、このような状態の車は車検を通すことができるのでしょうか。本記事では、車にへこみやキズがある場合車検に合格できるのか、車検前にやっておくべきことを解説します。

ボディにへこみやキズがあると車検に通らない可能性がある

車のボディにへこみやキズがあると車検に通らない可能性があります。車検は、車が安全に走行できるかという点をきちんと確認するために設けられた制度です。そのため、へこみやキズがある箇所によって車検に通る場合と通らない場合があります。

特に業者が注視する車のパーツについて、詳しく解説します。

ボンネット

ボンネットは車のエンジンを守る大切なパーツです。飛び石などで傷が付きやすい部分なので、多少のへこみやキズでは車検で不合格にはならないでしょう。しかし、ボンネットを開けられないほどへこんでしまっていると車検に通らない可能性があります。

ドア

車のドアを開けた際に少し傷つけてしまった程度のキズであれば、車検に通らないことはないでしょう。しかし、ドアの開閉に支障があると車検に通らない可能性があります。また、ドアが落ちそうなほど破損している場合も同様に、車検に通らない可能性が考えられます。

ヘッドライト

ヘッドライトがゆがんでしまっていたり、キズついてしまっていたりすると、十分な明るさが確保できないため車検で不合格になってしまう可能性があるでしょう。また、ヘッドライトはゆがみやキズによって照射する光の向きに狂いが生じることもあります。このようなケースでも車検は不合格となってしまうでしょう。

バンパー

バンパーのへこみやキズは多少であれば車検に通るでしょう。しかしバンパーは車が衝突してしまった際に衝撃を和らげる重要な役割を担っています。そのためへこみなどを発見したら、早めに修理しておくことが大切です。

細かなキズであっても油断は禁物

車にキズがある場合、細かなキズであれば車検に通る可能性があります。しかし、細かなキズだからといって放置していると、後々大きな影響を及ぼしかねません。

車のボディはバンパー以外、ほとんどが金属でできていて、金属の上から塗装することで劣化を防いでいます。細かなキズであっても塗装が剥がれてしまうことで、酸化したり水分が入り込んだりして大事なパーツのサビにつながりかねません。さらに悪化すると腐食が起こることもあります。そのため、細かなキズであってもすぐに修理を施すことが大切です。

車のへこみやキズは車検に出す前に修理

車にへこみやキズがあると、状態によっては車検に通らない可能性があります。そのため、車検に出す前に車体をチェックして必要があれば修理をしておきましょう。また、車検に通すという目的だけでなく、安全に走行するためにも修理が必要な場合もあります。車のへこみやキズの修理先として、以下が挙げられます。

● 鈑金修理工場
● ディーラー
● 自動車整備工場
● ガソリンスタンドやカー用品店

鈑金修理工場はへこみやキズ修理の専門店

へこみやキズの修理といえば鈑金修理工場です。大きな事故の修理から小さなへこみやキズまで修理を専門として幅広く行っています。費用はディーラーなどに比べるとリーズナブルな場合が多いです。ただ、下記のディーラーや自動車整備工場などからの修理入庫も多く、一般のユーザーからの修理依頼への対応は積極的には応じてくれない所もあります。まず前もって問い合わせて確認をしてみましょう。

ディーラーは純正品を使用する

新車メーカーの販売店であるディーラーでもへこみやキズの修理は可能です。修理対象となる車メーカーのディーラーであれば、その車の扱いや修理技術に精通したスタッフや鈑金修理工場が担当する場合がほとんどです。修理に使用するパーツも純正品のため、安心して修理を依頼できるでしょう。修理後の保証もしっかりしています。しかし、他の修理先と比較すると工賃や部品代などの費用が高くなってしまう傾向があります。

自動車整備工場はディーラーよりも費用を抑えられる

一般の自動車整備工場でもへこみやキズ修理を行っているところはあります。直接自社でへこみやキズの修理を行う場合と提携鈑金修理工場で行う場合とがありますが、ディーラーよりも修理費用を抑えられるのが一般的です。また、複数の自動車メーカーにも対応している場合がほとんどのため、もし車検後に別の車に乗り換えても同じ整備工場に通い続けることができます。ただし、依頼先によって修理方法や技術、修理後の保証などが異なるため、評判の良い整備工場に依頼したり、前もって直接問い合わせしてみたりするのが望ましいです。

ガソリンスタンドなどはへこみやキズの度合いによっては対応してもらえない

ガソリンスタンドやカー用品店でも車のへこみやキズの修理を受け付けてもらえます。ガソリンスタンドやカー用品店は、ディーラー、自動車整備工場よりも更に修理費用を抑えられるのが特長です。しかし、へこみやキズの度合いや車種によっては対応してもらえない可能性もあるため、前もって問い合わせをした方が賢明です。

車検の整備とあわせてへこみやキズの修理ができる場合も

車検と一緒に車検業者にへこみやキズの修理を依頼する方法もあります。へこみやキズの修理は交換するパーツの手配や修理後の塗装なども必要なため、修理に時間を要してしまうこともあります。そのため、車検予約時にあらかじめ相談しておくことが大切です。

へこみやキズの度合いによっては、そのまま車検を通る可能性もあるため、実際の状況を業者に確認してもらい、修理が必要か、修理するのであればどれくらいの日数・費用がかかるかなどを前もって確認しておくのも良いでしょう。

車のボディのへこみやキズは車検の前に相談を

車のボディにへこみやキズがあると、状態によっては車検に通過しない可能性があります。細かなキズであっても、後々安全性に影響を及ぼす可能性があるため、実際に見てもらった上で修理時期を決めた方が良いでしょう。

車検業者の中には車検整備とあわせてへこみやキズを修理してくれる業者もあります。車検を受ける前にぜひ相談をしてみましょう。