Column 速太郎コラム

PayPay(ペイペイ)で自動車税・軽自動車税を納付することのメリットやデメリットについて解説

2022.11.18

自動車税は、キャッシュレス決済のひとつであるPayPayを利用しての納付が可能です。全国47都道府県全てにおいて、決済が行えるため利便性が向上しています(※)
また、軽自動車税に関してはPayPayで納付できない自治体もまだあるようですが、対応自治体は増えてきています。
軽自動車税納付に対応している自治体は以下を参照してください。

本記事では、PayPayを利用した自動車税・軽自動車税(以下、自動車税)の納付によるメリット・デメリットを解説します。

PayPayで自動車税を納付するメリット

PayPayで自動車税を納付するメリットには、次の3つが挙げられます。

<PayPayで自動車税を納付する3つのメリット>

● 場所や時間を選ばず自動車税が支払える
● 手数料の支払いが不要
● PayPayステップの達成条件に付与される

次項で、これら3つのメリットについて確認していきましょう。

場所や時間を選ばず自動車税が支払える

PayPayとは、スマートフォンにインストールする決済アプリで、納付書のバーコードを読み取ることにより、場所を選ばず自動車税の納付が可能となります。支払いのためにコンビニなどに納付書を持って出向く必要もありません。また、時間を選ばず支払いができるため、空いた時間や都合の良いタイミングに支払いを済ませることもできます。

手数料の支払いが不要

自動車税をPayPayで支払う際には、手数料の支払いは必要ありません。(※1)通常、クレジットカードを使用した自動車税の支払いでは、決済手数料が必要(※2)となりますので、手数料無料のPayPay支払いは大変お得となります。

PayPayステップの達成条件に付与される

PayPayステップとは、PayPay決済やヤフーグループのサービスを利用した際に、ポイントの還元率がアップする仕組みです。
自動車税の支払いをPayPayで行った場合、PayPayステップの達成条件のひとつに該当します。2022年9月現在は以下の達成条件および特典内容(※)となっているため、日常的にPayPayを利用する人はぜひチェックしておくとよいでしょう。

● 対象サービス利用(対象サービスのうち3サービス利用)達成で、翌月の特典がPayPay決済で+0.5%

PayPayで自動車税を納付するデメリット

一方、PayPayで自動車税を納付するデメリットには、次の4つが挙げられます。

<PayPayで自動車税を納付する4つのデメリット>

● 納税証明書の発行がない
● 納税後すぐの車検の対応が難しい
● PayPayのメンテナンス時は使用できない
● PayPayの残高が足りない場合は使用できない

こちらについても、具体的に確認していきましょう。

納税証明書の発行がない

自動車税をPayPayで支払った場合、納税証明書の発行はありません。納税証明書が必要なときは、コンビニおよび金融機関、都道府県税・市町村税事務所等での窓口支払いにする必要があります。
令和5年1月から、普通車に続き軽自動車もワンストップサービスが始まり、軽自動車税の納付確認の電子化も開始され、納税証明書提示が不要となりましたが、状況によっては車検の際に紙媒体の納税証明書が必要となる場合があります。(※)
車検を受ける際に自動車税の納税証明書が必要なケースは特に注意しましょう。

※令和5年1月より、軽自動車も含めた自動車税の納税確認が運輸支局等で電子的に出来るようになったため、車検時の自動車税納税証明書の提示が原則不要となりました。
ただし、次のような場合などには電子的な確認ができず、紙の納税証明書が必要になる事がありますので、納付後の納税証明書は保管いただき、車検時にはお持ちいただく事をお勧めします。

・以前の自動車税や延滞金が未納となっている場合
・自動車税を納付してから2~3週間(市町村窓口で納付した場合は最大2ヶ月)以内に車検を受ける場合

上記のような場合で紙の納税証明書が無い際は、事前に普通車は都道府県税事務所、軽自動車は各市町村役場に納税証明書の再交付が出来ないか、お問い合わせください。
また、中古車を購入または名義やナンバーを変更してから翌年度の納期限までの間に車検を受ける際も紙の納税証明書が必要になる場合があります。

納税後すぐの車検の対応が難しい

車検の登録を行う運輸支局で自動車税の納税確認を行う際、納付してから2~3週間ほどかかるとされています。納税後すぐに車検を受ける場合は、運輸支局で納税の確認が取れないため、窓口支払いで受け取った納税証明書を提示することが必要です。
PayPayでの支払いでは納税証明書が発行されないので、支払い直後に車検を受けないといけない場合は窓口支払いにするなど注意が必要です。

PayPayのメンテナンス時は使用できない

PayPayでの自動車税支払いは、基本的に時間を選ばず支払いができますが、PayPayで実施している定期メンテナンスや不定期なシステムメンテナンス時には使用できません。自動車税の支払いを行う予定がある場合には、あらかじめPayPayのメンテナンススケジュールを確認しておきましょう。

PayPayの残高が足りない場合は使用できない

自動車税をPayPayで支払う場合には、あくまでも残高の範囲内での支払いとなります。残高が足りない場合には使用できませんので、支払い前に残高を確認し、不足分はチャージしておかなければなりません。なお、クレジットカードとPayPayが紐づけされている場合でも、自動車税の支払い時には自動チャージされないため、注意しましょう。

PayPayの自動車税納付によるメリット・デメリットを把握して自分に合った方法を選択しよう

PayPayを利用した自動車税の納付は、場所や時間を選ばずに支払える点や手数料がかからない点、PayPayステップの達成条件の付与など、さまざまなメリットがあります。しかし、同時に納税証明書の発行がないため納税後すぐの車検に対応しにくい、PayPayのメンテナンス時や残高が不足している場合は使用できないなどのデメリットもあるため、支払い方法を選ぶ際は注意が必要です。

PayPayで自動車税を支払う場合、メリット・デメリットを理解した上で納付時の状況もよく考慮しましょう。PayPayを利用した自動車税の支払いは一つの選択肢として捉え、状況に応じた納付方法を選択することが大切です。
更にPayPayで自動車税を支払っても手元に納付書は残るため、支払ったことを忘れて再度窓口で納付書を使って支払う二重払いを起こさないようにも注意が必要です。