Column 速太郎コラム

知っておきたい!車検の際に修理・整備が必要になる場所とは?

2021.08.31

車は購入した後、定期的な検査をすることが義務付けられています。車を持つ人にとっては避けられない「車検」です。

車検は車を購入した店舗で行うといった人も少なくありませんが、最近では車検を専門に扱っている業者も増えています。他にもカー用品店や中古車販売店など、さまざまな場所で車検を受けることができます。

車検に合格するために修理が必要な場所が発覚して、自動車を預ける期間が長くなったりすることもあるでしょう。
自動車を車検に出す際に、事前に確認しておくと車検費用が抑えられる場合などがあります。以下の記事でそのポイントをチェックしていきましょう。

車検業者を選ぶ際に気を付けること

1つの業者で決めない

車検に出す場合は1社で決めてしまうのではなく、複数の業者で比べると良いでしょう。業者によって費用が違うだけでなく、アフターサービスが付くなど内容も少し異なります。

見積もりについては無料で行ってくれるといった業者が多いため、あらかじめ見積もりを取っておくと車検の相場も知ることができます。

必要書類

基本は自動車検査証(いわゆる車検証)、損害賠償保険証明書、自動車税納税証明書がそろっていれば車検を受けることができます。

上記の書類を車に置いていると思っていたら、店舗について無いことに気がついて家に取りに帰るといった状況にならないよう、事前に車の中を確認しておきましょう。

また、最近引っ越しを行った人で、引っ越しにともない自家用車も新住所に移動する場合は、道路運送車両法第十二条により車検証の住所変更手続きを行うことが定められています。[注1]

[注1]e-Gov法令検索:昭和二十六年法律第百八十五号 道路運送車両法

住所を変更するためには車庫証明書と住民票が別途必要となります。住所や名義など変更する箇所がある場合は、変更に必要な書類も事前に準備しておくと当日慌てずにすみます。

引っ越しした場合の車検はどうするの?

車検に必要な書類

予約時間

車検に出す時はあらかじめ予約をしましょう。
最近は主に電話やWEBサイトから予約ができる業者が増えており、インターネットからの予約で割引などのサービスを実施している業者もあります。

「車検の速太郎」も、インターネットから簡単に予約が可能です!

予約した時間に遅れてしまうと当日待ち時間が発生して手続きが遅くなってしまったり、場合によっては完了日が遅れてしまうだけでなく車検の日自体が変更となってしまう可能性もあります。車検満了日に間に合わず、車検が切れてしまうなんてこともあるかもしれません。
渋滞に巻き込まれる可能性や、初めて行く店舗であれば迷うことを考慮して早めに行動しましょう。

車検に出す前に確認するべきポイント

自動車を車検に出す際は、以下の事を確認しておくとスムーズでしょう。

見積もり

車検に出す業者によって車検費用は異なります。そのため、いくらかかるかに関しては事前に見積もりを取り複数店舗で比較検討すると、費用を抑えることができます。

また、見積もりの際にどういった部分を直す必要があるのか、どれくらいの日数が必要になるのかも確認しておくと良いでしょう。

代車について

見積もりの際に、車検に合格するために修理が必要な部分が判明することもあります。

修理は必ずしも1日で終わるとは限りません。場合によっては数日、数週間かかることもあり、1日で終わったとしても朝出して夜に終わることもあります。数時間で修理が完了する場合は代車も必要ありませんが、日数がかかる際には代車が必要な人も出てきます。

修理に出す時期によっては車検などの兼ね合いもあり依頼が多く業者も立て込んでおり、代車が出払っているといった可能性もあるため代車の有無に関しては事前に確認しておく必要があります。事前に確認しており修理日がずらせる場合は、代車の状態で修理日を調整することもできます。

また、キズ・ヘコミに関しては、自分でぶつけてしまった等の保険を使わず自腹で修理する場合は業者と自分で調整すれば良いですが、事故に巻き込まれた等の理由で保険を使って修理をする場合は保険会社との調整も必要となります。

車の整備・部品交換が必要な箇所

車の部品には一部消耗品があり、それぞれ整備・交換する目安があります。目安を押さえておくと前回と比べて車検の費用が高くなるのか低くなるのかなどを予想することができます。また、可能な部分だけでも自分でメンテナンスをすることで、車検費用を抑えることもできます。

エンジンオイル

エンジン内にあるエンジンオイルは古いまま使い続けていると、オイルの劣化によって潤滑・冷却・洗浄・防錆・密封作用が低下し、エンジン各部を痛め、異音・エンジン不調・焼き付き・オーバーヒートなどの重大なトラブルに繋がる可能性があります。

目安は走行距離5000Kmごとの交換で、走行距離が満たない場合でも、半年に1回は交換した方が良いとされています。(最近では1年持つオイルもあるため、どういったオイルを使っているかでも交換時期は異なります)

また、エンジンの動きが鈍くなることでタイミングベルトへの負荷が大きくなる傾向があります。このように他の部分への影響も大きいので、できるだけ意識して交換・点検を行いたい部分です。

エンジンオイルの交換をするスタッフ

オイルフィルター(オイルエレメント)

エンジンオイルの中の汚れを取り除くオイルフィルターの交換は、エンジンオイルを2回交換するごとに1回の交換が目安です。

交換せずに使用続けると、フィルターが目詰まりしてろ過されないオイルが各部へ送られ、エンジン内の汚れがひどくなってエンジン各部を痛めてしまうのです。

ラジエター液

エンジンは車を動かしている最中、熱くなります。その熱を冷却する液体がラジエター液です。クーラント液や冷却水とも呼ばれます。

ラジエター液は古くなると水垢が発生し、冷却の能力が下がってしまいます。冷却能力が下がるとラジエーターや冷却水通路のつまり・水漏れによるオーバーヒート、凍結による部品破損の原因となってしまうため、注意が必要です。2年に1回の交換が一般的ですが、中には7年以上の寿命がある液もあります。

ブレーキオイル

ブレーキペダルを踏む時の力で、車輪にブレーキを伝えているブレーキオイルも消耗品です。古いまま放置しておくとブレーキが利きにくくなり、事故にもつながります。

基本は2年に一度、新車は3年と車検の時に交換が必要となるオイルです。

バッテリー

車のバッテリーも消耗品で、交換しないままにしておくとバッテリーが上がってしまい車が動かなくなってしまったり、エンジンをかけること自体ができなくなってしまいます。

寿命は2年から3年と言われていますが、使用状況でも寿命が変わります。バッテリーが上がる可能性を危惧し車検の度に交換するといった人もいます。

バッテリーの交換は、配線をいじったりするので初心者の方には少し危険ですので、車検の際にプロに交換してもらった方がリスクもへります。

タイヤ

すり減ってツルツルになっていると、大きな事故につながりかねません。タイヤは車の部位品の中でも重要な部分ですので、1ヶ月に1回は忘れずに点検したいところです。空気圧が減った状態で走行すると、燃費が悪くなり乗り心地も悪くなる上、高速道路などを高速走行時にも危険が伴います。タイヤ空気圧は常に適正な状態にしておきましょう。

また、タイヤの側面には「▲マーク」の延長上の溝を確認も定期的に行いましょう。タイヤの溝が減っているとスリップサイン(スリップマーク)が現れます。このスリップマークが確認できたら、タイヤの交換時期です。法律ではタイヤの溝が1.6mm以下のタイヤは使用できないと法律でも規定されているので、しっかりチェックしましょう。

タイヤの点検をするスタッフ

安心して愛車に乗ろう!

このように部品によって交換時期は異なります。

車の修理は事故や傷つけなければ行う必要はありませんが、自動車の車検は人間の健康診断と同じく定期的に行う必要があり、検査した箇所に不具合があれば交換したり修理する必要が出てきます。

日頃からきちんとした点検や整備を行っていれば、何10万とかかっていた車検費用が安くなるだけではなく、車の寿命も大きく延ばすことが出来ます。結果として出費や手間を減らすことにも繋がっていきます。

各整備箇所の部品は、カー用品店などでも揃えられますが、近くにディーラーや整備工場がある場合はそちらに相談してアドバイスをもらうことも良いでしょう。

各部品の整備費用も安いものでもないため、事前に情報を得ておくと急に慌てるリスクが低くなります。なによりも、きちんと点検・整備を行うことで安心して愛車に乗ることができるようになるでしょう。