Column 速太郎コラム

未経験から自動車整備士に転職することは可能か?

2021.08.27

自動車整備士に興味を持ち、未経験から転職できるのかを悩んでいる方が多くいらっしゃいます。

実は、自動車整備業は未経験でも転職が可能です。そして、整備業に就いたらほとんどの人は整備士の国家資格を取得しています。

自動車整備士を目指す一般的な方法は、専門学校や大学校などの整備士養成課程で資格を取得する方法ですが、未経験で自動車整備業に転職した場合は、働きながら資格を取得しなければなりません。

そこでこの記事では、未経験から整備士に転職し、整備士資格を取得する方法について解説します。

未経験から自動車整備士に転職できる

自動車整備業界は、未経験でも転職が可能です。ただし、国土交通省では国家資格を取得することで自動車整備士と認めていることと、資格を取得しているほうが昇進や転職の際にも有利になることなどから、整備業界で働くほとんどの人は整備士資格を取得しています。

働きながら整備士資格の取得を目指す

専門学校や大学校などに通えば在学中に資格が取得できますが、未経験で整備士業界に転職する場合は、働きながら資格を取得することになります。自動車整備士資格は実務経験が1年以上ないと受験できないため、まずは見習いとして働きながら資格試験の勉強をするのが一般的です。

認証工場(指定工場)での実務経験が必要

実務経験を受験資格に生かすためには、どこの職場でもよいわけではありません。勤務する職場が地方運輸局から指定を受けた認証工場(指定工場)でなければ受験資格を得られなくなります。整備士資格の取得を目指すならば、整備士業界に転職する際に、認証工場(指定工場)であるかどうかについて確認したほうがよいでしょう。

自動車整備士資格の種類と仕事内容

自動車整備士資格には、要求される技能レベルによって一級、二級、三級及び特殊整備士の種類があります。三級は自動車各装置の基本的な整備ができる資格で、未経験の人が最初に目指す資格です。

二級は自動車各装置の一般的な全ての整備ができる資格で、二級を取得していれば整備工場の運営を行えます。したがって、ほとんどの整備士は三級取得後二級を目指します。

一級は二級より高度な整備ができる資格で、ハイブリッド車や電気自動車などを含めたすべての車種の整備ができるスペシャリストの資格です。

特殊整備士は自動車車体整備、タイヤ整備、電気装置整備など各分野の専門的な知識と技能を必要とする資格です。

三級整備士の試験の内容

三級整備士の資格試験には学科試験と実技試験があり、実技試験は学科試験の合格者が受験できます。

学科試験は独学で合格が可能

学科試験対策には基礎的な知識の習得が必要ですが、市販のテキストや参考書と過去問を使って勉強すれば、独学での合格が可能です。テキストを一通り読んだら、過去問を何度もくり返して全分野を覚えていきましょう。働きながらの独学は努力が必要ですが、職場での経験が学科試験の内容理解を深めてくれるので、仕事と勉強をリンクさせながら覚えていきましょう。

学科試験内容

学科試験は60分間に30問出題されます。21問正解することで合格となります。試験内容は以下の通りです。

構造、機能と取扱い法に関する初等知識
点検、修理と調整に関する初等知識
整備用の試験機、計量と工具の構造、機能と取扱法に関する初等知識
材料や燃料油脂の性質と用法に関する初等知識
保安基準その他の自動車の整備に関する法規       
 [注1]

実技試験は整備士技術講習を修了すれば免除になる

整備士の実技試験は、実務経験だけで受けても合格するのが難しいといわれています。このため、資格取得を目指す多くの整備士が整備士技術講習を受講しています。この講習は各都道府県の自動車整備振興会が開催しており、修了すると、資格試験のうち実技試験が免除になります。週2回ずつ半年近くにわたり受講しなければいけないため、仕事との両立も負担が大きく感じるかもしれません。しかし実技試験が免除になるという大きなメリットを得られることからも、確実に資格を取得できる方法としておすすめです。

実技試験内容

簡単な基本工作
分解、組立て、簡単な点検と調整
簡単な修理
簡単な整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い      
 [注1]

[注1]国土交通省:試験の内容について
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk9_000007.html