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車の知識があれば自分で車検が出来る?ユーザー車検を行うための準備と流れを解説

2021.06.25

・車検のお金を節約したい
・代車を借りるのが面倒・・・
・とにかく車検を安くしたい!

といった人におすすめなのがユーザー車検です 。
ユーザー車検は費用が安い、車検にかかる時間が早くすむなどのメリットがあります。

しかし、ユーザー車検を通すためには、整備に関する専門的な知識や経験が求められたり、自分で運輸支局や軽自動車検査協会に車を持ち込む手間があったりします。
ユーザー車検を「車検の費用を節約する手段」と安易に考えると、かえってお金や時間を浪費してしまうかもしれないのでユーザー車検の概要、手続きの流れや準備といった基礎的な知識を知っておきましょう。

この記事では、一般的なユーザー車検の流れや準備の方法などを解説していきます 。

ユーザー車検とは自分で車を持ち込む車検の方法

ユーザー車検とは、ディーラーや整備工場、ガソリンスタンド経由で車検を頼むのではなく、「自分で運輸支局に車を持込み、車検を受ける」手続きのことです。 ディーラーや整備工場・ガソリンスタンド経由よりも安く、早く車検を通過できますが、事前準備・申し込みなどをすべて自分で行わなければなりません。

ユーザー車検は予約さえすれば好きな運輸支局で受けられます。しかし、ディーラーや整備工場経由の車検と違い、車の整備も自分で行うことになります。当然ですが、車検を通過できるレベルの整備ができないと、検査は通りません。
よってユーザー車検は基本的に自分の知識・技術・道具で法定点検をクリアできる人向きの制度です。万人におすすめできるわけではありません。

ユーザー車検のメリットは費用の安さなど

ユーザー車検には、以下のようなメリットがあります。

1.一般的な車検よりも費用が安い
2.車の整備ができていれば短時間で終わる
3.代車を借りなくてもよい

1. 一般的な車検よりも費用が安い

ユーザー車検では、運輸支局で検査をしてもらうための費用がかかります。

業者を経由して車検を受ける場合、法定点検の費用に加えて、
・ 車検を頼んだ取引先の検査料金
・ 問題がある箇所の整備にかかる費用
・ 申請手続きの代行料金
・ 代車のレンタル費用
・ 検査に必要な機器の使用料
などがかかります。

ユーザー車検は発生する費用の項目を必要最低限に抑えられるため、場合によっては数万円程度の節約が可能です。車検の費用を抑えたいと考えているなら、ユーザー車検はお得な方法といってよいでしょう。

2. 車の整備ができていれば短時間で終わる

通常の車検では、ディーラーや整備工場に
・車を持っていく または引き取りに来てもらう
・代車を出してもらう
・工場で点検後、見積りの連絡をもらう
・見積りの確認(返事)をする(電話・メールなど)
・見積り内容の整備を行う
・完成検査を行い、洗車などの納車準備を行い車検が完了
・車を取りに行く または納車してもらう

上記のように、実際に車検が完了するまでに行う項目が多いため、大半の場合、1日では終わらないでしょう。
どの程度の期間が必要になるかは、車検を受ける時期や利用する車の状態にもよります。しかし、短くても2~3日はかかると考えておいてください。

ユーザー車検の場合は、書類手続き・検査を含め数時間で終わり、新しい車検証をもらえます。毎日車を使うなどの理由があり、車検にかかる時間をなるべく短くしたい場合は、ユーザー車検を検討するとよいでしょう。

3. 代車に乗らなくても良い

ユーザー車検のメリットとして無視できないのが、代車に乗る必要がない点です。

通常の車検だと、車が戻ってくるまで数日間は代車を借りる必要があります。ですが、代車の車種はほとんどのケースで指定できません。数日間とはいえ乗り慣れない車の運転を負担に思う人は少なくないでしょう。しかも、代車の利用中に車を傷つけると修理費用も請求されてしまいます。

ユーザー車検なら、車検をクリアしたあと、そのまま車で帰宅できます。時間と手間が省ける方法といえるでしょう。

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ユーザー車検のデメリットは手続きの手間など

ユーザー車検のデメリットは、以下のとおりです。

1.車の定期点検を事前に自分でするか、業者にやってもらう必要がある
2.平日に時間をとって持ち込む必要がある
3.車検に通らないと再度予約して持ち込む必要がある

1. 車の定期点検を事前に自分でするか、業者にやってもらう必要がある

自分で点検をするユーザー車検の場合でも、法律で定められた点検は事前に行わなければなりません[注1]

点検は自分で行うかもしくは業者に頼んでやってもらう必要があります。費用を抑えるために自分で行う場合は、自動車整備に関する専門知識・工具が必要です。
自動車整備ができるだけの知識を身に着けるのは、簡単なことではありません。点検すべきポイントをしっかり押さえられるだけの知識が必要です。車の整備について詳しいことと、実際に車を整備できることはイコールではありません。

ユーザー車検の場合、車の整備に関するすべてのことは自分で責任を負います。車を整備できるだけの技術力や問題解決能力に加え、専用の工具が必要不可欠です。

新車なら不具合が少なく、最低限の整備で車検に通る場合もありますが、ある程度の年数乗っている古い車の場合、メンテナンスが必要な箇所も多くなりがちです。
古い年式の車や外車はパーツの入手が困難なケースも少なくありません。また、新車であっても、素人ではなかなか不調に気づけない可能性があります。
検査項目を満たしているか、整備に問題ないかをすべて自分で判断するのは簡単ではありません。整備に関してプロのアドバイスを受けられない点は、ユーザー車検の大きなデメリットといえるでしょう。
少しでも整備に不安があるなら、車検はプロに任せたほうが安心です。

[注1]国土交通省:点検整備の種類|自動車

2.平日に時間をとって持ち込む必要がある

ユーザー車検に限らず、車検は飛び込みだと受けられません。事前に予約を取る必要があります。なお各運輸支局は土日祝が休みで、遅くとも夕方の16時には受付を締め切ってしまうので、予約は確実に車を持ち込める時間を押さえる必要があります。

平日車の持ち込みができない方は、ディーラーや整備工場で車検をした方が良いでしょう。

3. 車検に通らないと再度予約して持ち込む必要がある

車検をディーラーや整備工場に任せる場合では考えられないことですが、ユーザー車検ではその場で車検に通らない場合があります。

ユーザー車検の場合は自分自身で検査場に車を持ち込んで車検を受けるため、例えば整備不良だけではなく、「ブレーキの踏み込みが甘い」「ハンドルを切ってはいけないときにハンドルを触ってしまった」といった操作ミスで車検に通らないことも珍しくありません。

車検に通らなくても初回を含めて3回まで(再検査は2回)当日中に無料で再検査できますが、時間と手間がかかってしまいます。3回の再検査でも受からなかった場合、4回目以降の再検査は有料です。
なお、整備不良の関係で当日中に対応できない場合は、窓口で再検査の申し込みをすることで、2週間以内に再検査が受られます。

再検査を受けたり整備のために車を持ち帰ったり、再検査の手数料を支払ったりすることになれば、ユーザー車検のメリットである費用の安さやスピーディーさを活かすことができません。さらに整備不良等の修理を自分でできるのならまだしも、整備工場などに依頼すればその分費用がかさみます。整備に自信がなければ、ユーザー車検は避けたほうがよいでしょう。

ユーザー車検を受けるための事前準備は車の自己チェックなど

ユーザー車検を利用する場合は、以下のような事前準備が必要です。
●法定点検の実施
●必要書類の準備
●ユーザー車検の予約

車検当日に慌てることの無いように、事前に準備を整えておきましょう

車検に出す車の自己チェック(法定点検の実施)

法定点検を実施した記録簿がユーザーしゃけんでは必要です。
法定点検を自分で行うためには整備知識や工具が必要になります。業者にまかせるなら、費用や時間も必要になるでしょう。

ユーザー車検であっても、車検前には「外観の傷・劣化」「内装・備品の問題」「搭載されている機能が正常に動くかどうか」「パーツの摩耗・破損」などのチェックが必要不可欠です。

ユーザー車検に必要な書類まとめ

必要な書類は、以下の7種類です。

●自動車検査証
●自動車損害賠償責任保険証明書
●自動車納税証明書
●定期点検整備記録簿
●自動車検査票
●継続検査申請書
●自動車重量税納付書

自動車検査証

いわゆる車検証のことです。車の諸元やナンバー・車体番号、車検満了日などを記載してある大切な書類です。車に常備しておく必要があります。

自動車損害賠償責任保険証明書

自賠責保険の証明書です。ただ、車検と同時に保険期間を更新する必要があるため、まだ期限が残っている証明書と、有効期限を更新した新しい証明書の両方を提出する必要があります。

自動車納税証明書

・自動車税を滞納せずに納めている
・前回の納付から3週間以上経過している
乗用車であれば、上記の場合省略が可能です。ただ、上記条件を満たせない場合は発行しておきましょう。
一方、軽自動車は必ず必要となります。紛失の場合は再発行が必要です。

自動車検査票と継続検査申請書

陸運支局・軽自動車検査協会での検査内容を記入していくための用紙です。ユーザー車検の当日に運輸支局の窓口で入手できます。

自動車重量税納付書

こちらもユーザー車検の当日に運輸支局・軽自動車検査協会の窓口で入手できます。

定期点検整備記録簿

法定点検である12ヶ月点検や24ヶ月点検の履歴を記した記録簿です。過去の定期点検で行った検査や整備の内容が記載されており、消耗品の交換時期などを確認できるため提出を求められます。
法定点検を実施した際には必ず保管しておきましょう。

ユーザー車検を受けるためには事前予約も必須

前述しましたが車検は飛び込みだと受けられませんので事前に予約を取る必要があります。

普通自動車の場合は、国土交通省が管理する「自動車検査インターネット予約システム」経由で予約可能です。軽自動車だと、各地にある軽自動車検査協会を通じて、ネットと電話の両方で予約できます。もともとは普通自動車の車検も電話で予約できていましたが、制度が変更されたため、普通自動車に関しては電話予約ができません。

なお、朝8時までに予約をすると当日の午前中に、昼の12時までに予約すると当日の午後にユーザー車検を受けることが可能です。 ※各運輸支局は土日祝が休みです。予約の際にはお気をつけください。

予備検査上でのチェックから車検証の交付まで!当日の流れを解説

当日は、以下のような流れで準備と検査を進めます。

1.予備検査場での最終チェック
2.運輸支局・軽自動車検査協会で必要書類をそろえる
3.自動車重量税と検査手数料を支払う
4.自賠責保険の更新手続き(更新していない場合)
5.検査場に入って検査を受ける
6.申請窓口に必要書類を提出
7.車検証を交付してもらう

1. 予備検査場での最終チェック

民間業者が営む「予備検査場」は、実際の車検と同等の検査と簡単な調整を受けられる場所です。料金や予備検査場の有無は地域または業者によって違いますが、予備検査場でチェックを受けておけば、不備による検査落ちをある程度防げるため、必須ではありませんができれば利用しておきましょう。

2. 運輸支局・軽自動車検査協会で必要書類をそろえる

運輸支局・軽自動車検査協会に到着したら、まずは窓口に行って自動車重量税納付書・自動車検査票・継続検査申請書をもらいます。指示に従って必要事項を埋めたら、次の手続きに進みましょう。

3. 自動車重量税と検査手数料を支払う

通常の車検でもユーザー車検でも、定期点検を受ける際は自動車重量税の納付が必要です。車種によって決まる自動車重量税と車検の検査手数料を払うと、正式にユーザー車検を受けられるようになります。

4. 自賠責保険の更新手続き

車検を受ける場合、自賠責保険の更新も必須です。事前に更新の手続きを終わらせておきましょう(陸運支局・軽自動車検査協会でも更新の手続きは可能です)
自賠責保険に加入していない車両は公道を走ることができないので、かならず更新の手続きをしておきましょう。

5. 検査場に入って検査を受ける

必要書類が揃ったら、車に乗り込んで施設内の検査場へ移動し、車検を受けます。検査場のスタッフから指示されるので、指示に従って車検証を見せ、車を動かしましょう。
指示とは違う行動を取ったり、勝手に検査の順番を飛ばそうとしたりすると、事故にもつながり大変危険です。指示に従いましょう。
また、検査を受け付けてもらえるのは事前予約をしている人だけです。忘れずに予約しておきましょう。

6. 申請窓口に必要書類を提出

検査が終了したら自動車検査票に合格印をもらい、申請窓口に必要書類を揃えて提出しましょう。記入ミスや書類の抜け漏れがあった場合、この段階で教えてもらえます。

7. 車検証を交付してもらう

書類内容に問題がなければ、新しい車検証を交付してもらえます。
ユーザー車検は無事終了です。

ユーザー車検は準備が大変!自信がなければプロに依頼しよう

ここまで解説したユーザー車検のメリットは、安く短時間で車検を終わらせられることです。

ただし、スムーズに車検をクリアするためには、法定点検の検査項目について調べたり、自分で車を整備したり、時間を作って最寄りの運輸支局まで車を持ち込んだりする必要があります。

知識や経験がない人にとっては面倒な手続きです。普段から車の整備をしている人でも、初回のユーザー車検では何度か検査に通らず、再検査を受けることも少なくありません。

その点、プロに車検を頼めば、専門知識を持った経験豊富なスタッフが車の検査・整備・書類の準備などをしてくれます。車の整備や車検の準備に自信がなければ、プロに任せ、効率よく車検を終わらせましょう。

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