Column 速太郎コラム

エコカー減税とは?

2024.06.10

エコカー減税とは排出ガス性能および燃費性能が高い、いわゆるエコカーに対する税制優遇措置のことです。
そんなエコカー減税ですが、エコカーの基準が細かく定められていたり、対象期間や軽減される税金の額が異なったりと、複雑さが特徴です。
そのため、エコカーの購入を検討しているものの、エコカー減税の制度についてはあまり詳しくないという方もいるでしょう。
そこで本記事では、エコカー減税の概要や対象のエコカーに関して、詳しくご紹介します。

環境に配慮した自動車の税金が軽減されるエコカー減税の詳細

エコカー減税を簡潔にいうと、地球の環境に配慮した仕組みを持つ自動車に限り、税金を安くする制度と言えます。
本章ではエコカー減税の対象になる自動車の種類と、軽減される税金に関して詳しく解説していきます。

エコカー減税の対象となるエコカーの基準

エコカーとして減税制度が適用される乗用車は、下記6種類です。

● 電気自動車(EV)
電気自動車は、バッテリーに蓄えた電気で、モーターを駆動させて走る車です。バッテリーに電気を蓄えるには、外部電力を使って充電を行う必要があります。
ガソリン車に比べてエネルギー効率が良く、走行時にCO2(二酸化炭素)を排出しません。
最近では電気自動車用の充電スポットも増え、より使いやすくなりました。

● 燃料電池自動車(FCV)
燃料電池自動車は、水素と酸素の化学反応を利用して発電する燃料電池を搭載し、燃料電池が起こした電気でモーターを駆動させて走る車です。電気を使ってモーターを駆動させて走る仕組みは電気自動車と同じです。電力補給は外部電力からの充電ではなく、専用タンクに圧縮水素を補充する仕組みです。EV同様にエンジンを搭載していないのも特徴です。

● 天然ガス自動車(NGV)
天然ガス自動車は、天然ガスを燃料としてエンジンを動かす車です。車の内部に圧縮した天然ガス容器を装着しており、容器からエンジンに天然ガスが送られる仕組みになっています。
またガソリン車に比べ、地球温暖化の要因と言われているCO2やNOx(窒素酸化物)などの排出量が少ないのが特徴です。
ただし、エコカー減税対象となるのは、「2018年排出ガス規制」に適合したものに限られています。

● プラグインハイブリッド自動車(PHEV)
プラグインハイブリッド車は、ハイブリッド車の種類のひとつです。ハイブリッド車との違いは、車載バッテリーへの充電装置を装着しているので、外部から充電できることにあります。
電気自動車とガソリン車の長所を併せ持ち、低燃費・低排出と長距離走行を可能にした車です。

● クリーンディーゼル乗用車(CDV)
クリーンディーゼル車は、新技術によってNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)などの排出量を抑えて、環境負荷を低減したディーゼル車です。
※2024年1月1日以降、エコカー減税と環境性能割についてガソリン車と同じ扱いになりました。

● ガソリン車・LPG車(ハイブリッド車(HEV)を含む)
「2018年排出ガス規制50%低減」など、一定の排出ガス基準や燃費性能基準を満たしたハイブリッド車(HEV)を含むガソリンエンジン車・LPG車もエコカー減税の対象です。
ハイブリッド車はガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの両方を搭載した車で、LPG車はLPガスを燃料として走行する車です。

また、乗用車以外の貨物車やバスには車両総重量によって別の基準が用意されています。

軽減される税金の種類

エコカー減税の対象となる税金は自動車重量税です。
エコカー減税とは別にグリーン化特例と呼ばれる制度もあり、環境に配慮した自動車の自動車税・軽自動車税が減税されます。
ただし、新車登録から一定の期間が経った車の場合は、重量税は概ね25%〜55%、自動車税・軽自動車税は概ね15%〜20%が重課され高くなります。

自動車の種類や軽減の割合は国土交通省が明確に定めていますが、期間が定められているので注意が必要です。

現在のエコカーに関する減税措置では

● 自動車重量税「エコカー減税」;令和5年5月1日~令和8年4月30日に新車登録、車検などを行う場合、対象自動車は1回限り適用
● 自動車税「グリーン化特例」;令和5年4月1日~令和8年3月31日に新車登録した場合、対象自動車は登録年度の翌年度分のみに適用
● 軽自動車税「グリーン化特例」;令和5年4月1日~令和8年3月31日に新車新規検査をした場合、対象自動車は登録年度の翌年度分のみに適用

の3種類が適用されます。

エコカーに関する減税の減税率を紹介

エコカーに関する減税は車の種類や性能によって減税額が変動するのがポイントです。また税金の種類によっても税率が異なります。本章ではエコカー減税の減税率を一覧でご紹介します。

自動車重量税のエコカー減税【一覧】

● 電気自動車:免税
● 燃料電池自動車:免税
● 天然ガス自動車:免税
● プラグインハイブリッド自動車:免税
● クリーンディーゼル自動車:免税
● 排出ガスの条件を満たしたガソリン車・LPG車(ハイブリッド車を含む)
○ 燃費基準60~70%:25%軽減
○ 燃費基準75~85%:50%軽減
○ 燃費基準90%~達成:免税

ただし、令和4年5月1日以降に新車登録したクリーンディーゼル車は、令和2年の燃費基準を達成している場合に限ります。
また、新車登録時の時点で、令和12年度の燃費基準を120%以上達成している場合は、初回継続検査時も免税が適用されます。

自動車税のグリーン化特例【一覧】

● 電気自動車
● 燃料電池自動車
● 天然ガス自動車
● プラグインハイブリッド自動車

以上の4車種はおおむね75%の税金が軽減されます。
ただし、営業用に使用する自動車は、ガソリン・LPG・クリーンディーゼル車令和2年度と令和12年度両方の基準を90%達成している場合に限り、おおむね75%が軽減されます。
また、令和2年度の基準と令和12年度の基準を70%達成している車両はおおむね50%が軽減されます。自家用車ではなく営業用乗用車に限り例外があるので、注意しましょう。

軽自動車税のグリーン化特例【一覧】

● 電気自動車
● 燃料電池自動車
● 天然ガス自動車

以上3車種の軽自動車は、おおむね75%の税金が軽減されます。
ただし、自動車税と同じく営業用乗車には例外があり、令和2年度の基準と令和12年度の基準を90%達成している場合はおおむね50%が軽減され、両方の基準を70%達成している場合はおおむね25%が軽減されます。

エコカーは環境にもお財布にも優しい新しい自動車

エコカーを取得するとエコカー減税などによって税金負担額が減りますが、それ以外にも
● ガソリン代が節約できる
● 購入時にエコカー購入の補助金を受けられる可能性がある

など、多くのメリットがあります。
本章ではエコカー減税などの他に受けられる、エコカーのメリットをご紹介します。

エコカーでガソリン代が節約できる

エコカーとは、CO2(二酸化炭素)を排出しないなどの排気ガスの綺麗さや電気自動車、燃料電池自動車などガソリン燃料を使わない事のみを指しているのではなく、今までの車に比べて一定の燃料でより多く走れる、つまり燃費がいいということがエコカーの特徴です。従って、少ないガソリンで多くの距離を走れるため、ガソリン代の大幅な削減効果が期待できます。

また、電気と燃料(ガソリン・LPG)、2つの動力源で動くハイブリッドカー(HV)はガソリンをあまり使いませんし、電気のみで走る電気自動車はそもそもガソリンが必要ありません。自宅で充電できる場合は夜間の電気料金が安い時間を選んで充電でき、よりお得に車のエネルギーを確保できるのがポイントです。

エコカー減税が始まり、税金の軽減や各種補助金を活用できるなど、消費促進活動の増加にともなって、各メーカー、自動車販売会社のエコカー競争も活発化しています。これからもさらに性能のよい車種が登場する可能性があるので、新車購入を検討している方は燃費・環境性能の良いエコカーを選んでみてください。

国から受けられるエコカー購入時のCEV補助金

エコカーは一般のガソリン車と比べると製造コストがかかるため、購入価格が高くなってしまいます。そこでエコカーをより浸透させるために2009年からスタートしたのがエコカー補助金です。

しかし、エコカー補助金は2010年で廃止され、現在はエコカー補助金ではなくCEV補助金として補助金が支給されます。支給額はエコカーの種類や車種によって異なりますが、15万円~200万円ほどです。
補助金を受け取るには、「一般社団法人 次世代自動車振興センター」に補助金交付申請書を提出して審査の結果を待ちます。

年度ごとに補助金の制度や申請手順、補助金の対象となる車種が変更されるので、新車を購入する予定がある方は、次世代自動車振興センターのホームページをこまめにチェックしましょう。