Column 速太郎コラム

エコカー減税とは?

2021.12.02

エコカー減税はエコカーの基準が細かく定められていたり、対象期間や軽減される税金の額が異なったりと、複雑さが特徴です。
そのため、エコカーの購入を検討しているものの、エコカー減税の制度についてはあまり詳しくないという方もいるでしょう。
そこで本記事では、エコカー減税の概要や対象のエコカーに関して、詳しくご紹介します。

環境に配慮した自動車の税金が軽減されるエコカー減税の詳細

エコカー減税は簡潔にいうと、地球の環境に配慮した仕組みを持つ自動車に限り、各種税金を安くする制度と言えます。
本章ではエコカー減税の対象になる自動車の種類と、軽減される税金に関して詳しく解説していきます。

エコカー減税の対象となるエコカーの基準

エコカーとして減税制度が適用される乗用車は、

● 電気自動車
● 燃料電池自動車
● 天然ガス自動車
● プラグインハイブリッド自動車
● クリーンディーゼル乗用車
● ガソリン車・LPG車(平成30年度排出ガス規制50%低減)

の6種類です。また、乗用車以外の貨物車やバスには車両総重量によって別の基準が用意されています。
電気自動車(EV)はバッテリーに電池を蓄えてモーターを回す自動車です。最近では電気自動車用の充電スポットも増え、より使いやすくなりました。
燃料電池自動車(FCV)は水素と酸素の化学反応を利用して電気を起こし、その電気でモーターを回して走ります。電気の力でモーターを回す点は電気自動車と変わりませんが、エンジンを搭載していないのが特徴です。

天然ガス自動車(NGV)は燃料に天然ガスを用いて走る自動車で、車の内部に圧縮した天然ガス容器を装着しており、容器からエンジンに天然ガスが送られる仕組みになっています。
天然ガス自動車の特徴は、SOxと呼ばれる硫黄酸化物や粒子をほとんど排出しないことです。

また、地球温暖化の要因と言われているNOx(窒素酸化物)、CO2(二酸化炭素)もほとんど排出しません。

プラグインハイブリッド自動車(PHEV)はハイブリッドカーに充電器を装着し、走行距離をより長くした自動車です。短距離なら電気で、長距離ならガソリンと電気を併用できる点も大きなポイントです。
クリーンディーゼル乗用車はディーゼル車から排出されるガスのうち、有害な窒素酸化物などの量を減らした自動車を指します。

また、上記のような特別な自動車でなくても、ガソリン車やLPG車(ハイブリッド車を含む)でも排出ガスが基準をクリアしていれば、エコカー減税の対象です。

軽減される税金の種類

エコカー減税の対象となる税金は

● 自動車重量税
● 自動車税・軽自動車税

の2種類があります。

自動車税・軽自動車税はグリーン化特例と呼ばれる制度で軽減される仕組みで、環境に配慮した自動車の税額が減税されます。
ただし、新車登録から一定の期間が経った車には約20%が重課されます。

自動車の種類や軽減の割合は国土交通省が明確に定めていますが、期間が定められているので注意が必要です。

現在のエコカー減税制度では

● 自動車重量税:令和3年5月1日~令和5年4月30日に新車登録、最初の車検を行う場合
● 自動車税:令和3年4月1日~令和5年3月31日に新車登録した場合
● 軽自動車税:令和3年4月1日~令和5年3月31日に新車登録した場合

の3種類が適用されます。

【一覧表】エコカー減税の減税率を紹介

エコカー減税は車の種類や性能によって減税額が変動するのがポイントです。また税金の種類によっても税率が異なります。本章ではエコカー減税の減税率を一覧表でご紹介します。

【一覧表】自動車重量税のエコカー減税

● 電気自動車:免税
● 燃料電池自動車:免税
● 天然ガス自動車:免税
● プラグインハイブリッド自動車」:免税
● クリーンディーゼル自動車:免税
● 排出ガスの条件を満たしたガソリン車・LPG車(ハイブリッド車を含む)
○ 燃費基準60~70%:25%軽減
○ 燃費基準75~85%:50%軽減
○ 燃費基準90%~達成:免税

ただし、令和4年5月1日以降に新車登録したクリーンディーゼル車は、令和2年の燃費基準を達成している場合に限ります。
また、新車登録時の時点で、令和12年度の燃費基準を120%以上達成している場合は、初回継続検査時も免税が適用されます。

【一覧表】自動車税のエコカー減税

● 電気自動車
● 燃料電池自動車
● 天然ガス自動車
● プラグインハイブリッド自動車

以上の4車種はおおむね75%の税金が軽減されます。
ただし、営業用に使用する自動車は、ガソリン・LPG・クリーンディーゼル車令和2年度と令和12年度両方の基準を90%達成している場合に限り、おおむね75%が軽減されます。
また、令和2年度の基準と令和12年度の基準を70%達成している車両はおおむね50%が軽減されます。自家用車ではなく営業用乗用車に限り例外があるので、注意しましょう。

【一覧表】自動車税のエコカー減税

● 電気自動車
● 天然ガス自動車

以上2車種の軽自動車は、おおむね75%の税金が軽減されます。
ただし、自動車税と同じく営業用乗車には例外があり、令和2年度の基準と令和12年度の基準を90%達成している場合はおおむね50%が軽減され、両方の基準を70%達成している場合はおおむね25%が軽減されます。

エコカーは環境にもお財布にも優しい新しい自動車

エコカーを取得するとエコカー減税によって税金負担額が減りますが、それ以外にも
● ガソリン代が節約できる
● 購入時にエコカー購入の補助金を受けられる可能性がある

など、多くのメリットがあります。
本章ではエコカー減税の他に受けられる、エコカーのメリットをご紹介します。

エコカーでガソリン代が節約できる

エコカーとは排出ガスや電気自動車のみを指しているのではなく、一定の燃料でより多く走れる燃費のよい自動車もエコカーの一種です。従って少ないガソリンで多くの距離を走れるため、ガソリン代が大幅な削減効果が期待できます。

また、電気と燃料(ガソリン・LPG)、2つの動力源で動くハイブリッドカー(HV)はガソリンをあまり使いませんし、電気のみで走る電気自動車はそもそもガソリンが必要ありません。自宅で充電できる場合は夜間の電気料金が安い時間を選んで充電でき、よりお得にエネルギーを確保できるのがポイントです。

エコカー減税が始まり、税金の軽減や各種補助金を活用できるなど、消費活動の増加にともなって、各自動車会社のエコカー競争も活発化しています。これからもさらに性能のよい車種が登場する可能性があるので、新車購入を検討している方は性能の良いエコカーを選んでみてください。

国から受けられるエコカー購入時のCEV補助金

エコカーは一般のガソリン車と比べると製造コストがかかるため、購入価格が高くなってしまいます。そこでエコカーをより浸透させるために2009年からスタートしたのがエコカー補助金です。

しかし、エコカー補助金は2010年で廃止され、現在はエコカー補助金ではなくCEV補助金として補助金が支給されます。支給額はエコカーの種類や車種によって異なりますが、15万円~200万円ほどです。
補助金を受け取るには、次世代自動車振興センターに補助金交付申請書を提出して審査の結果を待ちます。

年度ごとに補助金の制度や申請手順、補助金の対象となる車種が変更されるので、新車を購入する予定がある方は、次世代自動車振興センターのホームページをこまめにチェックしましょう。