Column 速太郎コラム
車検累計台数380万台以上の実績
  • 費用ページはこちら
  • 店舗検索はこちら

トヨタ シエンタの車検費用はいくら? 業者ごとの料金比較から節約術まで徹底解説

2025.12.05

トヨタの人気コンパクトミニバン「シエンタ」は、広い室内空間と運転のしやすさから、ファミリー層を中心に多くのドライバーに支持されています。

初めて車検を迎える方はもちろん、これまで当たり前のようにディーラーに依頼していた方も「車検費用はいくらかかるのだろう」「ディーラーと他の業者ではどちらが安いの?」といった疑問や不安を抱えているかもしれません。車検は決して安い買い物ではないため、費用や依頼先について慎重になるのは当然です。

本記事では、シエンタの車検にかかる費用の内訳と相場、業者ごとの料金比較、そして費用を少しでも安く抑えるための節約術まで、詳しく解説していきます。この記事を読めば、ご自身の希望や予算に合った業者を選び、納得のいく価格でシエンタの車検を受けられるようになるでしょう。

車検とは?

車検とは、正式名称を「継続検査」といい、自家用乗用車の場合は新車登録から3年後、以降は2年ごとに受ける義務があります。車検は国が定める保安基準に基づき、車が安全に走行できる状態であるか、また公害防止の基準を満たしているかを確認するために実施され、その際に保安基準に違反している箇所があれば整備を行う必要があります。

車検時に点検される項目は、車の下回り、足回り、エンジンルームなどで定められており、さらにブレーキの効き具合やヘッドライトの明るさや光軸、排気ガスの成分などをテスターで検査します。もし車検の有効期間が切れた状態で公道を走行すると、法律違反となり罰則の対象となります。車検は車検証の有効期間が満了する日の1カ月前から受けるのが一般的ですが、2025年4月より満了日の2カ月前から行えるようになりました。

シエンタの車検時の費用内訳

シエンタの車検費用は、大きく分けて「法定費用」「車検基本料金」「整備費用」の3つで構成されています。

法定費用はどこで車検を受けても金額が変わりませんが、車検基本料金や整備費用は依頼する業者によって大きく異なります。それぞれの費用の詳細を、次の項目から詳しく見ていきましょう。

法定費用

法定費用とは、その名の通り法律によって支払いが義務付けられている費用のことです。車検を受ける全ての車両に課され、どの業者に依頼しても基本的な金額は一律です。

具体的には「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代」の3つが該当し、これらを合計したものが法定費用となります。それぞれの内容について、詳しく解説します。

自賠責保険料

自賠責保険は、自動車損害賠償保障法に基づき、全ての自動車に加入が義務付けられている保険です。交通事故の被害者を救済することを目的としており、主に事故相手の身体への損害(治療費や慰謝料など)を限度額内で補償します。

保険料は、車の種類(自家用乗用自動車、軽自動車など)と保険期間によって定められています。次回の車検までの24カ月分をまとめて支払うのが一般的です。シエンタは「自家用乗用自動車」に分類され、2025年11月時点での保険料は17,650円となっていますが、この金額は沖縄県や離島などの一部地域では異なる場合があります。

自動車重量税

自動車重量税は、その名の通り自動車の車両重量に応じて課される国税です。自家用乗用車の場合、0.5トンごとに税額が定められており、車両が重いほど高くなります。また、新規登録から13年、18年が経過したタイミングで税額が上がる点も特徴です。

シエンタの車両重量は、グレードや乗車定員によって異なりますが、重量税の区分では1.5トン以下に分類されます。この場合、車検時の自動車重量税は24,600円です。ただし、環境性能に優れた車を対象とした「エコカー減税」が適用されると、新車登録時や初回車検時の税額が減免または軽減されたり、以降の継続検査もエコカーの本則税率が適用され重量税額が安くなる場合があります。対象となるグレードや減税額の詳細は、トヨタの公式サイトで確認できます。

ご自身のシエンタの正確な重量税額を知りたい場合は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」を利用すると、車検証に記載されている車台番号を入力するだけで簡単に照会が可能です。

印紙代

印紙代とは、車検の検査手数料として国や自動車技術総合機構に支払う費用のことです。車検証の発行や検査手続きに使われるもので、現金ではなく収入印紙を購入し、書類に貼り付けて納付することからこのように呼ばれます。

印紙代の金額は、車検を受ける工場が「認証工場」か「指定工場」かによって異なります。認証工場は、地方運輸局長の認証を受けた分解整備ができる工場です。検査ラインを持たないため、車両を運輸支局などに持ち込んで検査を受けます。一方、指定工場は、認証工場の中でも国が定めた設備や技術、管理組織の基準を満たしている工場で、自社工場内で検査まで行い車検を完結できるため「民間車検場」とも呼ばれます。

運輸支局に直接持ち込む認証工場の方が、指定工場よりも印紙代が数百円高いです。

車検基本料金

車検基本料金は、車検を依頼するディーラーや整備工場などの業者に支払う手数料です。法定費用とは異なり、業者側が独自に価格を設定しているため、どこに依頼するかによって金額が大きく変わります。この料金には、車検をスムーズに進めるためのさまざまなサービスや作業の費用が含まれます。

例えば、24カ月定期点検料や保安確認検査料といった点検・検査作業の費用、車検手続きを代行しておこなう費用、申請書類の作成費用、車検時に必ず必要となる消耗品費などです。業者によっては、洗車や車内の清掃、代車の貸し出しといったサービスが料金に含まれていることもあります。車検の見積もりを取る際は、基本料金にどのような項目が含まれているのかをしっかり確認しましょう。

整備費用

整備費用は、車検の点検過程で発見された、保安基準を満たさない箇所の修理や、安全に走行するために必要となる部品の交換などにかかる技術料や部品代のことです。この費用は、車の状態によって大きく変動するため、一律の金額ではありません。

例えば、ブレーキパッドが摩耗していれば交換が必要ですし、タイヤの溝が保安基準で定める規定値より少なければ新しいタイヤに交換しなければ車検には通りません。他にも、エンジンオイルや各種フィルター、ライトのバルブ類といった消耗品の交換が必要になるケースもあります。

整備費用は、依頼する業者の料金設定や使用する部品(メーカー純正品か社外品かなど)によっても変わってきます。年式が古くなったり、走行距離が増えたりするほど、交換部品が増えて整備費用が高くなるのが一般的です。

【業者別】シエンタの車検費用相場とメリット・デメリット

シエンタの車検費用は、法定費用こそ一律なものの、車検基本料金や整備費用が業者によって大きく異なるため、総額に差が出ます。少しでも費用を抑えたいなら、複数の業者を比較検討することが欠かせません。

そこで本章では、代表的な車検業者である「ディーラー」「車検専門店」「整備工場」「ガソリンスタンド」「カー用品店」それぞれの費用相場と、依頼する上でのメリット・デメリットを詳しく解説します。ご自身の予算や車検に求めるものを考えながら、業者選びの参考にしてください。
※費用相場は、一般的な消耗品(オイル類、ブレーキパッド、フィルター類など)の交換を含み、タイヤやバッテリーなどの高額消耗品や大きな故障修理、鈑金塗装などは含まないものとします。

ディーラー

トヨタの正規販売店であるトヨタディーラーに車検を依頼した場合の費用相場は、約120,000〜160,000円が目安です。他の業者と比較すると高めの価格設定ですが、その分、質の高いサービスと安心感が大きなメリットといえるでしょう。

ディーラーには、シエンタの構造や特性を熟知した専門の整備士が在籍しており、メーカー独自の診断機を使った精密な点検が受けられます。交換部品が必要になった際も、信頼性の高いメーカー純正部品を使用するため、品質面に問題はないでしょう。またメーカー保証の期間内であれば、対象部品の交換などを無償で対応してもらえる可能性もあります。

ただし、次回の車検まで安心して乗れるよう、予防的な整備や部品交換を推奨されることが多く、結果的に費用がかさむ傾向にあります。安心感を優先したい方におすすめの選択肢です。

車検専門店

車検専門店とは、その名の通り車検に特化したサービスを提供する業者です。シエンタの車検費用相場は、約80,000〜110,000円と、ディーラーに比べてリーズナブルな価格帯となっています。車検専門店の「車検の速太郎」では、シエンタ(車両重量1.5トン以下、エコカー減税対象外)の車検費用は追加整備が不要な場合、63,850円(基本料金+法定費用)としています。

車検専門店の大きなメリットは、費用の安さと作業スピードの速さです。車検に必要な点検項目に絞って効率よく作業を進めるため、最短で待っている間に車検が完了する店舗も少なくありません。また早期予約割引やWeb割引など、独自のキャンペーンを豊富に用意している点も魅力です。

一方で、ディーラーほどメーカー固有の細かな知識や専用機材は期待できない可能性があります。また店舗によって整備士の技術力やサービスの質に差が出やすい点も考慮しておくと良いでしょう。費用とスピードを重視する方に適した選択肢です。

整備工場

昔ながらの地域に根差した民間の整備工場も、車検の依頼先として有力な選択肢です。費用相場は約100,000〜130,000円で、ディーラーよりは安い価格帯となります。

整備工場の大きなメリットは、地域密着型ならではの親身で柔軟な対応が期待できる点です。車に詳しい整備士と直接話ができるため、車検に関する要望や予算の相談がしやすく、日頃のメンテナンスについても気軽に頼れます。まるで「車のかかりつけ医」のような存在として、長く付き合える工場を見つけられると心強いでしょう。

ただし、個人経営の小規模な工場では、最新の整備設備が整っていない場合があります。そのため、シエンタに搭載されているようなハイブリッドシステムや先進安全技術といった、複雑な電子制御システムの点検・整備には対応できない可能性がある点は留意しておきましょう。

ガソリンスタンド

日頃から給油で利用するガソリンスタンドでも、車検を受け付けている店舗が増えています。費用相場は約80,000〜100,000円と、比較的リーズナブルな価格設定が魅力です。

ガソリンスタンドで車検を受けるメリットは、給油や洗車のついでに見積もりや予約ができる手軽さと利便性の高さにあります。24時間営業の店舗であれば、時間を気にせず相談できるのもうれしいポイントです。また店舗によってはガソリン代の割引や洗車サービスなど、独自の特典を用意している場合もあります。

一方で、全てのガソリンスタンドが国から認められた整備工場(認証工場や指定工場)を備えているわけではありません。自社で整備工場を持たない店舗の場合、提携工場へ作業を外注するため、車検完了までに時間がかかることがあります。加えて、整備士の技術力にばらつきがあったり、交換部品にメーカー純正品が使用出来なかったりするケースもあるため、依頼する際はサービス内容をよく確認しましょう。

カー用品店

カー用品店は、オイルやタイヤといったカー用品の販売だけではなく、車検サービスも提供しています。費用相場は約90,000〜110,000円で、車検専門店やガソリンスタンドと同程度の価格帯です。

カー用品店に依頼するメリットは、車検と同時に消耗品をお得に交換できる点にあります。豊富な品ぞろえの中から、予算や好みに合わせてタイヤやオイル、バッテリーなどを選べるため、費用を抑えながら車検内容のカスタマイズを楽しむことも可能です。また多くの店舗が土日祝日も営業しており、平日に時間が取れない方でも利用しやすいでしょう。

ただし、店舗によっては複雑な整備や修理(重整備)には対応できない場合があります。また、交換部品はメーカー純正品ではなく社外品が基本となる点や、店舗によって整備の質に差が出やすい点はデメリットといえるかもしれません。

シエンタの車検費用を少しでも抑えるには?

シエンタの車検費用は、少し工夫するだけで安く抑えられる可能性があります。法定費用はどこで受けても同じですが、車検基本料金や整備費用は業者選びや車の状態によって大きく変わるためです。

ここでは、シエンタの車検費用を少しでも抑えるための具体的な5つのポイントを解説します。

日頃のメンテナンスを欠かさず良い状態を保つ

車検費用を抑えるためには、業者選びだけではなく日頃からのメンテナンスが非常に重要です。車の状態が悪ければ、それだけ車検時に修理・交換が必要な箇所が増え、結果的に整備費用が高額になってしまいます。

特にシエンタは、年式や走行距離によってはCVT(無段変速機)の不調といった特有のトラブルが見られるケースもあります。定期的なオイル交換や消耗品のチェックなど、日頃から車の状態に気を配り、良いコンディションを保つことが、車検時の出費を抑えることにつながるでしょう。

自分でできる整備・部品交換は先に対応する

車検は、あくまで公道を安全に走行するための保安基準を満たしているかを確認する点検検査です。そのため、基準さえクリアしていれば、全ての部品を新品に交換する必要はありません。

例えば、ワイパーゴムの交換やウォッシャー液の補充、切れたランプ類の交換などは、比較的ご自身で簡単に行える整備です。こうした作業を自分で行えば、業者に依頼した場合にかかる部品代や工賃を節約できます。ただし、ブレーキやエンジンといった車の安全性に直結する重要部品の整備・交換は、専門的な知識と技術が必要です。無理に自分で行わず、必ずプロの整備士に任せるようにしましょう。安全性を第一に考え、自分でできる範囲を見極めることが肝心です。

業者ごとの特徴を理解しておく

これまでに解説した通り、車検はディーラーをはじめ、車検専門店、整備工場、ガソリンスタンド、カー用品店など、さまざまな業者に依頼できます。それぞれの業者には、費用面やサービス内容、技術力などに異なる特徴やメリット・デメリットが存在します。

「とにかく安く済ませたい」「時間はかかってもいいから質の高い整備を受けたい」「給油のついでに手軽に済ませたい」など、ご自身の希望や優先順位を明確にし、それに合った業者を選ぶことが費用を抑える上で重要です。保証やアフターサービスの内容も比較し、総合的に判断しましょう。

複数の業者から見積もりを取り内容を比較する

依頼したい業者の候補がいくつか絞れたら、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。同じ内容の車検であっても、業者によって車検基本料金や整備費用の設定が異なるため、総額に数万円の差が出ることも珍しくありません。

見積もりを比較する際は、総額だけではなく、どのような点検・整備項目が含まれているのかを細かくチェックすることがポイントです。また業者のWebサイトで口コミや評価を確認するのも参考になります。予期せぬ出費を避けるためにも、車検満了日の遅くとも1~2カ月前までに見積もりを取り、整備内容の相談をしておくことをおすすめします。

お得なキャンペーンや特典を活用する

多くの車検業者は、顧客獲得のためにさまざまな割引キャンペーンや特典を用意しています。例えば「早期予約割引」「Web予約割引」「リピーター割引」などを利用すれば、通常価格よりも数千円安くなる場合があるのでぜひ利用しましょう。

また代車の利用が無料になったり、車検後の洗車サービスが付いてきたりと、お得な特典が受けられることもあります。車検を検討している業者のWebサイトなどを小まめにチェックし、利用できるキャンペーンや特典を探してみましょう。こうした情報を積極的に活用するのも、賢い節約術の一つです。

まとめ

シエンタの車検費用は、国や保険会社に納める「法定費用」と、業者に支払う「車検基本料金」「整備費用」の3つで構成されています。法定費用は一律ですが、車検基本料金や整備費用は依頼する業者や車両の状態によって大きく変動します。

費用を抑えつつ、納得のいく車検を受けるためには、ディーラーだけではなく車検専門店やカー用品店といった選択肢も視野に入れ、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが欠かせません。

全国に店舗を展開する「車検の速太郎」は、国家資格を持つ検査員と整備士の2名体制で、質の高い車検を「最短45分~」とスピーディーに提供しています。お客さま立合いの下で整備が必要な箇所をご説明するため、不明瞭で納得のいかない部品交換や整備は行いません。車検費用も代行手数料は不要で、検査費用は国産車全車一律料金とシンプルで分かりやすくなっています。シエンタの車検でお悩みの方は、ぜひお近くの「車検の速太郎」にご相談ください。