
ドライブシャフトブーツが劣化するとどうなる? 放置するリスクや交換費用の目安を紹介
ドライブシャフトブーツが劣化すると、中のグリスが漏れ、ブーツ内部への異物の混入により、異音の発生や最悪走行不能になるなど、さまざまな不具合が発生する可能性があります。また車検に通らなくなる可能性も高くなるため、ドライブシャフトブーツに劣化がある場合は、早めに修理を行いましょう。
本記事では、ドライブシャフトブーツの劣化を放置するリスク、破損が見つかったときの対処方法などを詳しく解説します。車を安全に使用するためにも、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
・劣化を放置するリスクや車検への影響
・破損のサインと壊れたときの対処方法
・交換費用の目安と安く抑えるコツ
ドライブシャフトブーツの劣化を放置するとどうなる?
ドライブシャフトブーツは、車が安全に走行する上で重要な役割を担う部品の一つです。ドライブシャフトブーツの劣化を放置すると、さまざまなトラブルにつながるため注意しましょう。
ここでは、ドライブシャフトブーツの劣化を放置するリスクについて紹介します。
1. 中のグリスが漏れ出す
ドライブシャフトブーツが劣化すると、中のグリスが漏れ出す可能性があります。そもそもドライブシャフトとは、エンジンが生み出した動力をタイヤ(駆動輪)へと伝える重要なパーツです。シャフトの両端がジョイントになっており、専用のグリスを封入することでスムーズに動くように設計されています。
このジョイント部分を保護しているのがドライブシャフトブーツです。ドライブシャフトブーツは柔軟なゴムまたは樹脂素材で作られており、ジョイント部分の伸縮や曲がりに対応できます。
しかし、ドライブシャフトブーツが劣化し、破れてしまうと中のグリスが漏れ出し、ブーツ内部のジョイントにダメージを与えるかもしれません。また放置をすると泥や砂がグリスと混ざり、タイヤの回転をサポートするジョイントベアリングなどにダメージを与える恐れがあります。ドライブシャフトブーツに不具合があるときは、早めに修理しましょう。
2. 内部に異物が混入する
ドライブシャフトブーツが劣化すると、内部に異物が混入する可能性があります。走行中に飛んでくる小石や砂、ほこり、雨水などから、ドライブシャフトのジョイント部分を保護するのも、ドライブシャフトブーツの重要な役割です。
ドライブシャフトブーツが劣化し、破れてしまうと破損箇所から雨水や砂などが混入するため、ジョイント部に不具合やさびなどが発生する可能性があります。さらに、パーツが抜け落ちて走行できなくなる危険もあるため、早めの対応が重要です。
3. 車検に通らない可能性がある
ドライブシャフトブーツが劣化していると、車検に通らない可能性があります。車検は、車が保安基準に適合しているかどうかを確認する重要な点検検査です。車検では、車の安全性を確保するため、ドライブシャフトブーツを含めさまざまな箇所を入念にチェックします。
ドライブシャフトブーツが劣化し、破れていると車の走行中の 安全性や性能に大きな問題が生じると判断されるため、保安基準に適合せず車検には通りません。軽微なひび割れであれば車検に通る場合もありますが、ひび割れが深い場合や範囲が広い場合は、保安基準を満たしていないと判断される場合もあります。
車検をスムーズに行い、かつ安全に走行するためにも、ブーツの劣化が見つかった場合は早めの修理や交換をおすすめします。
ドライブシャフトブーツの破損を示すサイン
次のようなサインがある場合は、ドライブシャフトブーツが破損しているかもしれません。サインに気付いたときは、点検を受け、必要に応じて修理や交換を検討しましょう。
1. 走行中に異音が聞こえる
ドライブシャフトブーツが破れると、グリス切れが発生したり、内部に雨水や砂が侵入したりする場合があります。その結果、ドライブシャフトに不具合が発生し、走行中に異音が聞こえることがあります。
ハンドルを切ったときや、加速・減速時に「カタカタ」「ゴトゴト」「コクコク」といった異音が聞こえる場合は、ドライブシャフトブーツの破損を疑ってみましょう。
2. 足回りやホイール周辺にグリスが飛び散っている
ドライブシャフトブーツの破損により、足回りやホイール周辺にグリスが飛び散っているケースもあります。車に詳しくない人でも分かりやすいサインのため、走行中に異音などの違和感を覚えた場合は、車の足回りやホイール周辺の状況を確認してみましょう。
ドライブシャフトブーツが壊れたときの対処方法
ドライブシャフトブーツが壊れたときは、早めに対処する必要があります。軽微な破損の場合は自分で応急処置を行うこともできますが、劣化が激しい場合はプロに修理を依頼しましょう。
以下で、ドライブシャフトブーツが壊れたときの対処方法を紹介します。
1. 軽微な破れの場合は自分で応急処置を行う
ドライブシャフトブーツの破れが軽微であれば、自分で応急処置できる場合もあります。例えば、液体ガスケットの使用は、自分でできる応急処置の一つです。液体ガスケットは流動性のある接着剤のような製品で、グリスなどの漏れ防止に役立ちます。
液体ガスケットでドライブシャフトブーツの破れを修理するときは、まずクリーナーで漏れ出たグリスを拭き取りましょう。その後、液体ガスケットを塗り込み、乾燥させます。軽微な破れであれば、硬化した液体ガスケットによって、グリスの漏れ出しを抑えられるでしょう。
ただし、あくまでも応急処置であるため、再びドライブシャフトブーツが破れ、グリスが漏れ出す可能性があります。さらに、ドライブシャフトブーツや周囲のパーツの破損がより大きくなり、高額な修理費用が発生する恐れもあります。応急処置が難しそうな場合は、無理をせずプロへの依頼を検討しましょう。
2. プロに修理を依頼する
ドライブシャフトブーツの劣化を発見したときは、専門的な技術を持つプロに早めに修理を依頼するのがおすすめです。劣化や不具合を放置すると、破れの範囲が広がったり、ブーツ内部のジョイントにダメージが及んだりする可能性があります。ドライブシャフトブーツの修理は、ディーラーや整備工場、カー用品店などで依頼できます。
ドライブシャフトブーツが壊れたときの交換費用の目安
ドライブシャフトブーツの交換費用の目安は、以下の通りです。
● インナーブーツ:1万5,000〜3万円
● アウターブーツ:2万〜3万5,000円
インナーブーツは、トランスミッションやデファレンシャル側にあるジョイント部分のブーツを指します。一方のアウターブーツは、タイヤに近い側にあるブーツで、交換する際はインナー側のジョイント部分を分解する必要があります。そのため、インナーブーツの交換費用よりも高額になるのが一般的です。
また上記は1カ所当たりの交換費用であるため、2カ所交換する場合は費用が2倍になります。その他、作業工賃や付随する部品の交換費用などが発生するケースもあるため、修理を依頼する前にどのような費用がかかるのかを確認しておきましょう。
ドライブシャフトブーツの交換時期
ドライブシャフトブーツの交換時期は、5〜10年ごとが目安です。走行距離で考える場合は、5万〜10万kmごとに交換を検討しましょう。ただし、車の使用頻度や使用環境によっては、より早いタイミングで交換すべきケースもあります。
交換時期は状況によって異なるため、これらの数値はあくまでも目安と考えておきましょう。
ドライブシャフトブーツの交換費用を抑えるコツ
ドライブシャフトブーツの交換費用を抑えたい場合は、以下のような点を意識しましょう。
1. 整備工場など交換を依頼する
ドライブシャフトブーツの交換費用を抑えるなら、整備工場や車検専門店、カー用品店などに依頼するのがおすすめです。ディーラーと比較すると作業工賃が安い傾向にあるため、費用負担を軽減できる可能性があります。
また柔軟な対応が期待できる点もそれらの工場の特徴の一つです。例えば、部品の持ち込みを許可してくれたり、中古部品やリビルド品に対応してくれたり、コストダウンに協力してもらえるケースもあります。ただし、どこまで対応してもらえるかは業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
2. 複数の業者に見積もりを依頼する
ドライブシャフトブーツの交換費用を安くしたい場合は、相見積もりを取りましょう。相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼し、費用や納期、サービス内容などを比較する方法です。相見積もりを取れば、交換費用を抑えながら、サービスが充実した業者を検討しやすくなります。
見積もりを依頼するときは、丁寧な態度で接し、感謝の気持ちを伝えましょう。丁寧なコミュニケーションを心掛ければ、良質なサービスを提供してもらえる可能性も高まります。
3. 分割式のドライブシャフトブーツを使う
分割式のドライブシャフトブーツを使うと、交換費用を抑えられます。分割式とは、真ん中で割れているタイプのドライブシャフトブーツです。
真ん中が割れていない非分割式のドライブシャフトブーツと比べると、交換費用が安くなる傾向にあります。分割式のドライブシャフトブーツはかぶせるように装着できるため、作業が簡単になり、工賃が抑えられるためです。ただし、業者によっては分割式のドライブシャフトブーツを推奨していない場合もあるため注意が必要です。
ドライブシャフトブーツが壊れたときは早めに修理しよう!
今回は、ドライブシャフトブーツの破損を放置するリスクや、壊れたときの対処方法などを紹介しました。ドライブシャフトブーツは、車の安全な走行を維持するための重要な部品です。破損を放置すると、中のグリスが漏れ出したり、異物が混入したりして、安全に走行できなくなることもあります。車検に通らなくなる可能性も高いため、ドライブシャフトブーツが壊れたときは早めに修理をしましょう。
ドライブシャフトブーツ修理の依頼先をお探しなら「車検の速太郎」にお任せください。車検以外のドライブシャフトブーツ交換などの一般整備も丁寧確実に行っています。車検時には国家資格を持つ検査員と整備士が2名体制で、法定点検と検査に加えて、消耗部品や油脂類の交換もお客様がお待ちいただいている間にスピーディに実施します。お客様立合いのもとでドライブシャフトブーツの劣化状態を含め、車の状態をしっかりと確認し、ドライブシャフトブーツの交換時期などについて専門用語を使わず分かりやすく説明しますので、ぜひご依頼ください。


