
オフロードタイヤは車検に通らない? 車検に出すときの注意点や車検に通らないケースを解説
舗装された道の走行に適した「オンロードタイヤ」に対して、未舗装道路やぬかるんだ道といった悪路での走行に適しているのが「オフロードタイヤ」です。オフロードタイヤは、ドライブやアウトドア好きの方にとって魅力的なタイヤです。一方で、ごつごつとした見た目やサイズの大きさなどから「車検に通らないのでは?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から述べると、オフロードタイヤでも車検に通すことは可能です。しかし、保安基準を満たしていなければ不合格になるケースもあるため、注意しましょう。
本記事ではオフロードタイヤを車検に出す際の注意点や、車検に不合格になる代表的なパターンについて解説します。
そもそも車検ではタイヤのどこを見ている? タイヤ共通の基本チェック項目
オフロードタイヤに限らず、車検ではタイヤの状態について、主に以下の項目をチェックしています。
● タイヤに加わる荷重がタイヤの負荷能力以下か
● タイヤが既定を超えてはみ出ていないか
● 溝の深さが1.6mm以上あるか
● 空気圧が適正か
● 著しい亀裂や破損がないか
負荷能力とは、既定条件下でタイヤ1本当たり、どれだけの負荷に耐えられるかを示すものです。最大の過重を示す過重指数は「ロードインデックス」と呼ばれています。国産のタイヤはJATMA規格と呼ばれる国内規格に基づいて製造されており、ロードインデックスごとの負荷能力も一律で決まっています。
車検で重視されるのは「車種ごとに定められた乗車定員が乗っている状態、または最大積載量の物品が積載された状態での重量」を「タイヤの本数(通常は4本)」で割った数値です。この数値が負荷能力以下であるかどうかが、車検の合否に関わるポイントです。
他にも、溝の深さや空気圧の値、亀裂・破損の有無などをチェックし、全ての項目が保安基準を満たしているかどうかを入念に点検しています。
オフロードタイヤならではの注意点
前述したタイヤの基本チェック項目を踏まえ、オフロードタイヤならではの車検時の注意点を2つご紹介します。
1. タイヤのはみ出し
車検の保安基準では、自動車が直進姿勢をとった際、タイヤの突出量が10mm未満であることを適合基準としています。10mmを超えてタイヤが突出した場合は車検に通らなくなるため、注意が必要です。
なお、サイドウォール部から突出しているサイドウォール部の文字または記号に関しては、はみ出ていても問題ありません。
2. タイヤの溝の減り
オフロードタイヤで車検に出す際は、タイヤの溝が保安基準である1.6mm以上を満たしているかどうかにも留意する必要があります。
特に注意したいのは、日常的に舗装路を走行しているケースです。オフロードタイヤは凹凸のある場所での走行に対応できるよう、オンロードタイヤよりもトレッド面のコンパウンドが柔らかめに作られています。柔らかいコンパウンドは、路面を強く捉えられる一方、路面との摩擦が大きいです。そのため、タイヤとの接地面が大きくなる舗装道路を多く走行していると、オンロードタイヤよりも減りが早くなる可能性があります。
オンロードタイヤと同じ感覚で舗装道路を頻繁に走行していると、知らない間にタイヤの溝がすり減り、溝が1.6mm未満になってしまうことも考えられるため、事前の確認が欠かせません。
オフロードタイヤで車検が通らない代表的なパターン
オフロードタイヤを装着した車が車検に通らないときの、代表的なパターンを2つご紹介します。
1. フェンダーから大きくはみ出している
まず多いのが、タイヤがフェンダーから大きくはみ出るケースです。
オフロードタイヤは、もともと悪路走行に適した造りになっています。中でも、ごつごつとした岩場を上る際は、路面の凹凸に対応できる太いタイヤを装着することで、より安定した走行につながるといわれています。また太めのタイヤは見た目に迫力があるため、車のドレスアップを目的としてオフロードタイヤを装着する人もいるようです。
ただし、太いタイヤを装着すると、フェンダーからはみ出るリスクが高くなります。太めのタイヤを装着したいときは、フェンダーからはみ出る部分が10mm未満に抑えられるかどうかを念入りにチェックしましょう。
2. 大幅な外径アップによるフェンダーへの干渉
オフロードタイヤを装着するに当たって大幅な外径アップを試みる場合は、フェンダーへの干渉に注意が必要です。タイヤの外径を大幅に変えると、ハンドルをいっぱいに切ったときにインナーフェンダーに干渉する可能性があります。
タイヤが車体に干渉する車は車検に通らないのはもちろん、タイヤやフェンダーの損傷を引き起こす原因となりかねません。場合によっては、タイヤのバーストなど重大な事故に発展する恐れもあります。そのため、ハンドルをいっぱいに切ったときにインナーフェンダーに干渉しないかどうかを、しっかりとチェックする必要があります。
オフロードタイヤで車検に出すときは保安基準を満たすことが大切
オフロードタイヤであっても、保安基準を満たしていれば問題なく車検に通すことが可能です。
ただし、タイヤが既定を超えて車体からはみ出ていたり、ハンドルをいっぱいに切ったときにインナーフェンダーに干渉したりする場合は、保安基準不適合となり車検に合格できなくなります。特にドレスアップ目的で太いタイヤを装着したり、外径を大きくしたりする場合は、保安基準不適合になるリスクが高くなるため、基準を守って装着することを心掛けましょう。
「車検の速太郎」では、国家資格を持つ検査員と整備士が2名体制で車検を丁寧・迅速に行います。また、お客さまご自身の目で確認いただける立合い車検を行っており、保安基準に不適合になる箇所があれば分かりやすく説明した上で、適切な修理を提案いたします。
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