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車のバッテリーは走らないと充電されない? 走行充電の仕組みやアイドリング充電との違いを解説

2026.01.14

たまにしか車を運転しない方にとって、バッテリー上がりは気になるトラブルの一つでしょう。一般的に、車のバッテリーはエンジンがかかっていないと充電されません。そのため、「走らないとだめ?」「アイドリングだけでも充電できるのでは?」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、車のバッテリー充電に疑問を感じている方向けに、バッテリーが充電される仕組みや走行充電とアイドリング充電の違い、効率よく充電させるポイントについて解説します。

車のバッテリー充電について知りたい方や、バッテリー上がりに不安を感じている方はぜひ参考にしてください。

走らないと充電されない? 車のバッテリー充電の仕組み

結論からいうと、エンジンがかかっていればバッテリーは充電されます。ただし、走行しているときに行われる充電と、アイドリングのみの充電では効率に差が出るため注意が必要です。

では、なぜ走行充電とアイドリング充電に差が出るのでしょうか?車のバッテリー充電の基礎知識を踏まえて詳しく解説します。

車のバッテリーの役割と充電の仕組み

車に搭載されているバッテリーには、大きく分けて2つの役割があります。

1つ目はエンジンの始動です。バッテリーからセルモーター(車のエンジンを始動させる電動機)に電力を供給して、エンジンを始動させます。

2つ目は電装品の作動です。ライトやエアコン、オーディオといった車載された電装設備に電力を供給します。

バッテリーは上記の役割を果たすために蓄電していますが、その電力を供給しているのが「オルタネーター」と呼ばれる発電機です。オルタネーターはモーターのような構造をした部品で、ファンベルトなどを介してエンジンの動力が伝わると、コイルの中心にある電磁石が回転して電力を生み出します。オルタネーターによって生み出された電力は走行中のエンジンや電装品の稼働に用いられ、余った分がバッテリーに充電される仕組みです。

エンジンが動いている最中は、基本的にオルタネーターから供給される電力でまかなわれますが、不足する場合はバッテリーから電気が供給されます。

走行充電とアイドリング充電の違い

オルタネーターはエンジンをかけると作動するため、エンジンが動いていればバッテリーの充電は行われます。そのため、アイドリングのみでも充電自体はできますが、アイドリング中はエンジンの回転数が低くなるため、充電効率は落ちます。同じ発電量でも、走行充電に比べるとより長い時間がかかる点に注意が必要です。

なお、アイドリングのみで充電する場合は最低でも1時間程度かかるといわれています。ただし、長時間にわたってエンジンをかけていると騒音や排気ガスにより近所迷惑になる可能性があります。場所によっては長時間のアイドリングを禁止しているところもあるため、バッテリー充電するのなら車を運転するのがおすすめです。

効率的にバッテリーを回復させる走行充電のコツ

バッテリーを充電するなら走行充電がおすすめと説明しましたが、より効率を高めるためには、以下のコツを押さえておきましょう。

適切なスピード、時間で走行する

走行充電をする際は、ただ適当に走ればよいわけではありません。車を走らせるスピードや運転する時間にも注意しましょう。

一般的に、バッテリーをしっかり充電するには時速50km~60kmで30分~1時間走行するのが理想とされています。時速50km~60kmまでスピードを上げる理由は、エンジンの回転数を2,000回転以上まで上げるためです。オルタネーターの発電量はエンジンの回転数に比例するため、一般道なら時速50km~60kmでの走行が適しています。

なお、走行中はスピードメーターだけではなく、タコメーターも確認してエンジンの回転数が十分上がっているかどうかチェックしましょう。

電装品はなるべくオフにする

バッテリーの充電を目的として走行する場合は、エアコンやカーオーディオ、ライトなどの電装品は、なるべく使わないようにしましょう。オルタネーターの生み出した電力は電装品へ優先的に供給されるため、エアコンやオーディオを付けっぱなしにしているとバッテリーに回る電力が少なくなります。

ただし、夏場にエアコンなしで走行していると熱中症のリスクが高まるため、できる範囲で行いましょう。

走行充電ができない場合のバッテリー充電方法

「ペーパードライバーだからバッテリー充電のためだけに運転したくない」「時速50km~60km出しながら運転できる場所が近くにない」などの理由で走行充電をするのが難しい場合は、以下の方法で充電してみましょう。

車用バッテリー充電器を使用する

車用バッテリー充電器を使えば、駐車場にいながらバッテリーを充電できます。一般的な車用バッテリー充電器の使い方は以下の通りです。

● ブースターケーブルを準備する

● 車のボンネットを開けて、バッテリーのプラス極に赤いケーブルを、マイナス極に黒いケーブルをそれぞれ接続する

● 車用バッテリー充電器をコンセントに差し込み、電源をオンにして充電を開始する

● 充電が完了したら充電器の電源をオフにし、コンセントからプラグを抜いてからケーブルを外す


なお、車用バッテリー充電器を購入する際には、車の電圧に合ったものを選ぶことが大切です。一般的な乗用車であれば12Vですが、事前に車の取扱説明書やカタログなどで確認しておくと安心です。

車用バッテリー充電器は、自宅で簡単に充電できる便利なアイテムですが、使用するにはコンセントが必要になります。もし駐車場にコンセントがない場合は、屋内から延長コードなどを引いて電源を確保しましょう。

店舗などで充電する

カー用品店やガソリンスタンド、ディーラー、整備工場などには業務用の車用バッテリー充電器が常備されているため、店舗に充電を依頼するのも一つの方法です。

店舗でプロに任せた場合は、ただ充電するだけではなく、バッテリーが劣化していないかどうかも点検してもらえます。もし劣化していた場合、交換の依頼もできるため、充電のついでにバッテリーの状態も見てもらいたい方は店舗に車を持ち込んでみるとよいでしょう。

バッテリーが充電されない場合の主な原因

走行充電や車用バッテリー充電器を使用しても充電されない場合、以下のようなトラブルが考えられます。

バッテリーの寿命・故障

バッテリーは消耗品であるため、長年使っていると経年劣化により寿命を迎えます。寿命が近づくと充電効率が悪くなり、充電したばかりなのにバッテリーが上がったり、パワーウィンドウやスライドドアの動きが遅くなったりする不具合が起こりやすくなります。

また何らかの理由でバッテリーが故障した場合も充電ができなくなるため、おかしいなと思ったら一度ボンネットを上げてバッテリーの状態を確かめてみましょう。特に以下のような症状が見られたら交換が必要です。

● バッテリー本体が膨張している
● バッテリー液が減っている
● 端子付近に粉が吹いている
● バッテリーにヒビが入っている

バッテリーの寿命は車種や車の乗り方などによって異なりますが、一般的な車の場合は2年~5年が目安とされています。ただし、アイドリングストップ機能が搭載されている車は、頻繁にエンジンの停止・再始動を行う性質上、普通の車よりも寿命が短い傾向にあります。

またバッテリーの寿命は車の乗り方や環境などによっても左右されるため、寿命はあくまで目安と考え、不具合や異常を感じたら点検や交換を検討しましょう。

バッテリーの接続不良

バッテリーにはプラス端子とマイナス端子があり、それぞれターミナルと呼ばれる接続部を介して各パーツにつながっています。そのため、ターミナルの接続に緩みがあったり、腐食が発生していたりすると、接続不良を起こしてスムーズに充電されなくなる場合があります。

この場合、バッテリーから各パーツへの電力供給も不安定になるため、充電できなくなるだけでなく、電装品にも不具合が出やすくなるのが特徴です。ターミナルの接続が緩んでいる場合は締め直せばよいですが、腐食が起こっている場合は新品に交換しましょう。

オルタネーターの故障

オルタネーターも、長年車に乗っていると経年劣化し、故障や不具合を起こす可能性があります。オルタネーターが故障していると電装品の作動やバッテリー充電などが正常に行われなくなるため、バッテリー上がりや電装品の動作不良などが起こりやすくなります。

バッテリーの充電・交換をしても電装品が正常に動かない、バッテリーが充電されないといったトラブルが解消されない場合は、ディーラーや整備工場に点検してもらいましょう。

なお、オルタネーターが故障する原因は複数あり、単純な部品の劣化の他、水や熱、ほこりなどの影響を受けて不具合を起こすこともあります。

また劣化したバッテリーを使い続けることも、オルタネーターが故障するリスクの一つです。バッテリーの充電性能が落ちている場合、どれだけ充電しても満タン近くまで電気をためられません。しかし、オルタネーターはバッテリー側の不具合を検知できないため、バッテリーの状態に関係なく充電を続けます。その結果、オルタネーターに余計な負荷がかかり、劣化を早める原因となります。

オルタネーターはバッテリーよりも高価で経済的な負担も大きくなるため、バッテリーは必要な時期にきちんと交換しておきましょう。

車のバッテリーが充電されなくなったら交換を検討しよう

車のバッテリーは走行していれば自動的に充電される仕組みになっています。ただし、アイドリングだけではエンジンの回転数が不足しており、充電までにかなりの時間を要します。そのため、たまにしか車を運転しない方は定期的に車を走らせてバッテリー充電不足によるトラブルを回避しましょう。

なお、走行充電などを行ってもバッテリーが上がりやすい、電装品の動きが遅いといった不具合が頻発する場合は、バッテリーそのものが劣化している可能性があります。その場合は交換が必要になるため、バッテリーの状態を小まめに点検し、必要に応じて交換することをおすすめします。

また、車検の時期が近いのなら業者に頼んで交換してもらうのも一つの方法です。「車検の速太郎」では、お客さま自身が自分の愛車の状態や交換が必要な部品を確認できる立合い車検を行っています。車検を通すに当たって交換・修理が必要になる部分はもちろん、早めの交換が推奨される部分についても丁寧に説明します。

「ただ車検を通すだけではなく、車の状態をしっかりチェックしてもらいたい」という方は、ぜひ「車検の速太郎」の利用をご検討ください。