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フロントガラスの油膜を取り除くには? 付着の原因や対策、予防方法まで解説

2025.10.03

フロントガラスに油膜が付着すると、ガラスが曇ったように見え、運転中の視界が悪くなる原因になります。特に雨の日や夜間の運転では、対向車のライトが当たるとギラついて前が見えにくくなることも考えられます。安全運転への悪影響があるため、定期的にメンテナンスをして油膜を取るなどの対応が必要です。

本記事では、フロントガラスに油膜が付着する原因や、具体的な除去方法、付着を防ぐための予防方法について分かりやすく解説します。自分で油膜を落としたい方や、正しいメンテナンス方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

フロントガラスの油膜とは?

油膜とは、文字通り「油の膜」のことです。フロントガラスにできる油膜は、ガラス表面に付着した油分やシリコン成分が水と混ざり、薄い膜状になったものを指します。

ここで言う油分は、一般的に食用油のようなものではなく、排気ガスやコーティング剤などに含まれる成分です。そのため通常のぬれ雑巾や水のみの洗車では落とすことができず、専用の油膜除去クリーナーを使った洗浄が必要です。

洗車や雨の後にガラスがうっすら曇って見えたり、ギラついて見えたりする経験をしたことがある方もいるでしょう。また光にかざしたときに虹色の膜のように見える場合や、雨天時にワイパーで拭いてもギラつきが残る場合も、油膜が付着しているサインです。

フロントガラスの油膜が引き起こすトラブル

油膜が付着したフロントガラスは、光を反射して視界を妨げます。特に雨の日や夜間の運転では、対向車のヘッドライトがギラギラとガラスへ映り込み、前方の様子が見えにくくなる危険性があります。視界が悪化したままの運転は、事故のリスクが高いため、早めの対処が必要です。

油膜はワイパーで拭いても取りきれず、拭きムラや「ビビり」、ワイパーゴムの劣化につながります。また、油膜が付いたまま撥水コーティングをすると、コーティングが定着しにくく、落ちやすくなる原因になります。

なぜフロントガラスに油膜ができる? 主な原因とは

フロントガラスの油膜は、日常の運転や洗車の中で自然に付着してしまうものです。ここでは、特に多い4つの原因について詳しく見ていきましょう。

大気中の排気ガスなど

フロントガラスの油膜を作る原因の一つが、大気中の排気ガスなどです。車が走行している際に、排気ガスや空気中の油分を含んだ微粒子がフロントガラスに付着し、時間の経過とともに油膜となります。

特に交通量の多い都市部や高速道路、工業地帯などでは、大気中の排気ガスなどの微粒子が多いため、フロントガラスに付着しやすくなります。汚れそのものは目に見えにくく、気づかぬうちに油膜ができてしまう可能性があります。

走行中に油分を含んだ水がかかった

走行中に油分を含んだ水がかかるのも、油膜を作る原因の一つです。周りを走る車が巻き上げた水たまりの水や泥水には、道路にこぼれたオイルやアスファルトなどの油分が含まれていることがあります。これらがフロントガラスに跳ね上がり、知らず知らずのうちに油膜が形成されます。特に雨天時や路面がぬれているときは、注意が必要です。

雨に含まれる微量の油分

雨に含まれる微量の油分も、油膜を作る原因の一つです。雨は大気中の汚染物質を取り込みながら降ってくることがあります。その中には微量の油分や排気ガス成分が含まれており、フロントガラスに付着すると油膜になります。雨が降った後は早めに拭き取るなどの対応が重要です。

ボディに塗布したコーティング剤の溶け出し

ボディに塗布したコーティング剤も、油膜を作る原因の一つです。車のボディに使用したワックスやコーティング剤が、雨や洗車の際に流れ落ちてフロントガラスに付着する場合があります。撥水成分のコーティング剤を過度に使用したり、コーティング剤が劣化したりすると、油膜を作る原因になるケースもあります。

自分でできる!フロントガラスの油膜の取り方

油膜が軽度なものであれば、自宅で簡単に除去が可能です。ここでは、軽度な汚れと頑固な汚れに分けて、それぞれの落とし方を紹介します。

軽度な油膜汚れの落とし方

軽度な油膜汚れを落とすには、カー用品店や通販サイトなどで販売されている、油膜除去用のクロスやスプレータイプのクリーナーを使用する方法があります。

油膜除去用のクロスは、クロスを1枚取り出してフロントガラスを磨き、仕上げに乾いたタオルでしっかりと拭き取ったら完了という手軽さです。

スプレータイプのクリーナーも、ガラス面にスプレーを吹きかけた後、柔らかいクロスで優しく拭き取るだけなので簡単に使用できます。ガラスに付着した汚れだけを落としつつ、撥水効果を保てる製品もあります。

どちらのタイプも、軽い汚れなら短時間で作業が完了するでしょう。

頑固な油膜汚れの落とし方

油膜がしっかりとこびりついている場合は、研磨剤が含まれた専用クリーナーを使いましょう。以下の手順で丁寧に作業すれば効果的に除去できるはずです。

1. フロントガラスを洗う

まずはガラス表面に付いた砂ぼこりや泥汚れをしっかり洗い流します。カーシャンプーなどを使い、水でたっぷりと洗浄しましょう。スポンジやマイクロファイバークロスを使って優しく洗うのがコツです。汚れが残っていると、後の作業でガラス面を傷つけてしまう恐れがあるため丁寧に行います。

洗浄後は水分をしっかり拭き取る場合と、ある程度の水気が残っていても問題ない場合があります。使用する専用クリーナーの表示に従ってください。

2. 専用クリーナーで油膜を除去する

次に、研磨剤入りの専用クリーナーを使って油膜を除去します。

まずは、綺麗なスポンジや専用パッドにクリーナーを適量取り、ガラス全体に円を描くように塗り広げます。強くこすりすぎると傷になるため、優しく塗布しましょう。

専用クリーナーの表示に従って進め、油膜汚れが落ちたら、きれいな水でしっかりとすすいでください。このとき、クリーナー成分が残らないように丁寧に洗い流します。

3. 拭き取り・仕上げ

最後に、水気をマイクロファイバークロスなどで丁寧に拭き取ります。拭き残しがあると再び油膜の原因になるため、ガラス全体をむらなく拭き上げるのがポイントです。

油膜を除去した後に撥水コーティングを施せば、再付着の防止にもつながります。次で詳しく解説します。

フロントガラスの油膜付着を予防する方法

油膜の再付着を防ぐには、撥水コーティングを行うのがおすすめです。撥水コーティングは水を弾くだけでなく、油分や汚れも付着しにくくする効果があります。コーティングを施すには、自分で行う方法とプロに依頼する方法の2つがあります。

市販の撥水コーティング剤を使用して自宅で行う場合、費用を抑えられる点がメリットです。しかしプロが対応する場合と比べるとコーティングの持続期間が短い傾向にあり、定期的な塗り直しが必要となるケースも多いです。前述のように、しっかりと洗車した上でクリーナーで油膜を除去し、その後コーティング作業となるので、作業に一定の手間と時間がかかります。

プロに依頼する場合、自分で行うよりも費用がかかりますが、こうした手間と時間を省ける点がメリットです。専門業者なら適切な環境の中で作業するため、ムラのない美しい仕上がりが期待できます。

どちらの方法にもメリット・デメリットがあるため、どの点を重視するかを考慮して選ぶとよいでしょう。時間や手間をかけずにしっかりとした効果を得たい方は、プロに依頼するのがおすすめです。

安全運転のためにも、油膜除去は定期的に行おう

フロントガラスの油膜は、視界を妨げ安全運転に悪影響を及ぼします。特に雨の日や夜間はギラつきが目立ちやすく、事故のリスクが高まるため、油膜を除去する定期的なお手入れが大切です。油膜の付着を予防するには、撥水コーティングを行うとよいでしょう。
コーティングの仕上がりや耐久性を重視する方や、作業時間が取れない方は、プロに依頼するのがおすすめです。「車検の速太郎」では、一部の店舗で撥水コーティングのメニューを提供しています。専門知識を持ったスタッフが丁寧に対応するため、初めての方でも安心です。

また、「車検の速太郎」は車検専門店なので、車検とあわせて撥水コーティングも相談でき、メンテナンスを一度で済ませられます。車の撥水コーティングをご検討中の方は、ぜひお近くの『車検の速太郎』へご相談ください。