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車検業者の選び方は?業者選びで失敗しないポイントを解説

2023.10.31

中古車販売会社の不正車検や保険金の不正請求がニュースを騒がせる中で、車検業者に対して不安や不信感を募らせている人もいるかもしれません。本記事では、業者選びで失敗したくない人や騙されたくない人向けに、信頼できる車検業者の選び方や、車検業者ごとに差がつくポイントを解説します。

車検業者の主な種類

車検業者は、大きく分けてディーラー、カー用品店、中古車販売店、ガソリンスタンド、整備工場、車検専門店の6種類あります。車検を依頼するにあたって、まずは車検業者の違いを確認しておきましょう。それぞれの特徴は以下の表のとおりです。

 

特徴

ディーラー

●     新車メーカー看板があり信頼感がある

●     法定点検項目以外のメーカー推奨項目も点検してくれる

●     部品交換はメーカー純正パーツを使用する

●     指定工場であれば1日車検が可能

●     他の業者よりも車検や整備費用は高めの設定

●     扱いメーカー車種以外は依頼しにくい

カー用品店

●     車検と一緒にカー用品の取り付けもできる

●     会員になると様々な特典があり車検費用を安く抑えられる

●     タイヤや消耗品の在庫が豊富ですぐ交換できる

●     指定工場であれば1日車検が可能

●     週末は来店客が多く整備での待ち時間が長くなる

中古車販売店

●     車検だけでなく色々なメーカーの展示車を見ることができる

●     購入店舗であれば様々な特典がある

●     地域密着型の店舗ではアフターケアなども充実している

●     指定工場であれば1日車検が可能

●     整備・販売での来店客が多く予約が取りづらい場合がある

ガソリンスタンド

●     給油などで利用頻度が多く入りやすい

●     給油や洗車の割引などの特典がある

●     バッテリー上がりなど困った際に相談しやすい

●     指定工場は少なく車検は何日間か預かる場合が多い

●     工場規模が小さくすぐに対応できない場合がある

整備工場

●     整備に関する豊富なノウハウがある

●     車種・メーカーを問わず整備や車検ができる

●     安く修理するための相談にも乗ってくれる

●     指定工場であれば1日車検が可能

●     来店型設計になっておらず入りにくい工場が多い

●     日曜・祝日は営業していない場合がある

車検専門店

●     車検に関する豊富なノウハウがある

●     FCグループ店が多く車検の品質が均一化されている

●     車検完了までが早い(待っている間に終わる場合もある)

●     車検基本費用が安い(代行手数料等が不要な場合が多い)

●     車の持ち込みや引き取りは自分でする必要がある

信頼できる車検業者を選ぶ4つのポイント

信頼できる車検業者の選び方として、以下の4つのポイントを意識しましょう。

● 運輸局の指定工場かどうか確認する
● 立会い車検が可能か確認する
● 複数の車検業者に見積もりを依頼する
● 利用者の口コミを参考にする

運輸局の指定工場かどうか確認する

1つ目のポイントは、運輸局の指定工場かどうか確認することです。車検を受けられる整備工場には、運輸局の認証(道路運送車両法第78条第1項)を受けた認証工場と、指定(道路運送車両法第94条の2第1項)を受けた指定工場の2種類があります。(※)

運輸局の指定工場は、認証工場の中でも厳しい基準をクリアした工場のみが認可されます。指定工場は、認証工場に比べて車検が終わるのが早いのも強みです。

信頼できる車検業者を探す場合は、まず運輸局の指定工場かどうかを確認するとよいでしょう。指定工場には、指定工場と分かるよう標識が掲げられています。標識で判断するか、ホームページなどで確認しましょう。

立会い車検が可能か確認する

2つ目のポイントは、立会い車検が可能かどうかを確認することです。ニュースを騒がせた中古車販売会社の不祥事では、一部の店舗で車検の工程を省略していたり、整備記録簿に虚偽の記載を行っていたことが発覚しました。新聞やテレビの報道を受けて、見えない場所で不正車検が行われているかもしれないと心配する人も少なくないでしょう。

正しく車検が行われているか不安な人におすすめなのが、立会い車検(立合い対話車検)です。立会い車検では、車の状態や交換が必要な部品をその場で確認でき、車検について分からないことがあったり、交換整備が必要な根拠が分からなかったりする場合は、検査員や整備士に質問できます。実際に自分の目で確認したいという人は、立会い車検が可能な車検業者を選びましょう。

複数の車検業者に見積もりを依頼する

3つ目のポイントは、複数の車検業者に見積もりを依頼することです。車検にかかる費用は、車検業者によって差があります。思わぬ出費にならないよう、事前に見積もりを依頼し確認しておくことが大切です。

車検費用の見積もりを依頼するときは、最初から一社に絞るのではなく、複数の車検業者に見積もりを依頼することがポイントです。見積もりを依頼すると、車検費用の細かな内訳を知れるため、見積もり内容を比較して、不要な整備や部品交換がないか、他の車検業者よりも割高でないかを確認できます。複数の車検業者に見積もりを依頼することで、不要な出費を防げるでしょう。

利用者の口コミを参考にする

4つ目のポイントは、利用者の口コミを参考にすることです。候補先の業者に車検を依頼するかどうか自分だけでは判断に迷うという人もいるかもしれません。車に詳しい人などが周りにいない場合は、インターネットで車検を受けた人の口コミを調べるのがおすすめです。車検業者の評判だけでなく、店舗の内装や雰囲気、スタッフの対応・サービスなど、実際の利用者しか知らない情報を得られます。

車検業者によって差がつく部分

車検業者選びで失敗しないためには、車検業者ごとに差がつく部分を知っておくことが大切です。迷ったときには、以下の3つの項目で比較してみましょう。

● 車検基本料を比較する
● 整備内容を比較する
● 車検にかかる時間を比較する

車検基本料を比較する

まず比較するポイントは、各業者の車検基本料です。車検にかかる費用は、法定費用、車検基本料、整備・修理費の3種類あります。

法定費用は、法律によって金額が決められており、車検業者によって差がつきません。法定費用の内訳は、自動車の重量によって変わる自動車重量税(重量税)、全ての自動車に加入が義務付けられた自賠責保険料(自賠責)、車検の手続きに必要な検査手数料(印紙代)の3つです。

法定費用は、税制改正によって定期的に変動するため、省庁のホームページなどで最新の情報を確認してください。例えば、自動車重量税は令和5年度税制改正により、2023年5月1日から改定されています。(※)

法定費用が一律であるのに対し、車検基本料と整備・修理費の2点は車検業者によって異なります。車検基本料は業者ごとの基本点検費用や代行手数料、検査機器使用料など次の整備・修理費が発生しない場合でも必要となる費用です。整備・修理費は整備が必要な場合にかかる作業代や使用したパーツ代です。整備・修理費は車の状態によっても変わりますが、車検基本料は業者によって決まった費用のため、車検にかかる費用を比較するときは、まず車検基本料を確認してみましょう。

整備内容を比較する

次に比較するポイントは、車検業者の整備内容です。車検業者には、車検を通すための整備だけを行う業者と、故障のリスクを減らし車に長く乗るための整備も同時に行える業者があります。

車検を通すための整備は必要最低限の整備であるため、車検費用が安く済みます。しかし、長期的な視点で考えると故障のリスクが高まり、かえって高額な修理費用がかかるかもしれません。

車検を受ける場合は、将来の故障リスクを減らす予防整備が可能な業者を選びましょう。ただし、必要のない部品交換をするなど、過剰な整備が行われる場合もあるため、自分の目で車の状態を確認できる立会い車検を受けるのがおすすめです。

車検にかかる時間を比較する

車検業者の選び方として、車検にかかる時間を比較するのもよいでしょう。車検にかかる時間は、業者によって差がつきやすい部分です。車検が終わるまで数日かかる業者もあれば、その日のうちに車検が終わる業者もあります。車検に時間がかってしまうと、その間は自分の車を使えないため、不便に感じるかもしれません。

運輸局の指定を受けた指定工場であれば、その場で車検が可能なため、検査場へ持ち込む必要がある認証工場よりも短い時間で車検が終わります。

車検業者の車検基本料、整備内容、車検にかかる時間の3つを比較し、自分に合った業者を選びましょう。

車検業者の選び方を知り、後悔しないための選択を!

車検業者に騙されたり、後悔したりしないためには、信頼できる業者の選び方を知っておくことが大切です。例えば、運輸局の指定工場かどうかや、その場で車を確認できる立会い車検が可能であるかどうかを確認するのがポイントです。車検業者の候補を絞りきれない場合は、車検基本料、整備内容、車検にかかる時間を比較しましょう。

車検業者選びでお悩みなら、車検専門店の「車検の速太郎」がおすすめです。厳しい認定基準をクリアした運輸局指定工場で、国家資格を持つ検査員と整備士が2名体制で車検を行います。また、立合い車検を行っており、部品交換が必要な場合はお客様に分かりやすく説明し、ご納得いただいた上でお決めいただきます。車検業者をお探しの方や、立合い車検を受けてみたい方は、ぜひ「車検の速太郎」をご利用ください。