コラム

軽自動車と普通車は車検においてどんな違いがあるか

車検は日本国内の大半の車両が実施の対象となっており、車の所有者は決められた時期に車両の保安基準の適合性について審査を受け、合格をしなければ車に乗り続けることはできないことになっています。

この車検の仕組みは車種ごとに異なっており、特に普通自動車と軽自動車(軽四輪車)では比較されて論じられることが多いです。

では、これら2種類の車両は車検においてどのような違いがあるのでしょうか。



まず、普通自動車と軽四輪車では法律上の位置づけが異なります。

普通自動車の場合は道路運送車両法の第4条の規定によって、登録を受けなければ車を運行してはならないこととなっており、この登録を受けるために必要な検査として新規検査が実施されます。

これに対して軽四輪車の場合は、新規検査については道路運送車両法が根拠法となっているのは普通車と同様ですが、第4条の規定ではなく、第59条の規定を根拠として実施されています。



車検の実施方法においては、普通自動車と軽四輪車では細かな違いがいくつもあります。

例えば、普通自動車が検査を受ける場所は運輸支局内にある検査登録事務所が運営している検査場ですが、軽四輪車の場合は軽自動車検査協会が運営している検査場で検査を受けなければなりません。



必要書類も2種類の車両では少し異なっています。

ガソリンスタンドやカー用品店などに車検の手続きを代行してもらう場合は車検証、自賠責保険証明書、納税証明書の3種類が必要ですが、納税証明書については普通自動車は自動車税のものを、軽四輪車は軽自動車税のものを用意しなければなりません。

また、自分で検査場に車両を持ち込む場合に追加で取得が必要な重量税納付書、継続審査申請書、検査票、定期点検整備記録簿の4種類の書類についても、普通自動車の場合と軽四輪車の場合では書式が異なります。

さらに、検査登録手数料の納付方法についても異なっており、普通自動車の場合は検査登録印紙と審査証紙を手数料納付書などに貼って窓口に提出することで納付となりますが、軽四輪車の場合は窓口で現金で納付するようになっています。



検査場で実施されている検査の項目は普通自動車と軽四輪車では同じです。

ただし、下回り検査については、普通自動車と軽四輪車では検査方法が大きく異なります。

普通自動車の下廻り検査は、検査官が地下に下りて、空洞になっている部分を覗きながらチェックをしていきますが、軽四輪車の場合は車両を機械でリフトアップさせた後、検査官が車両の下部に入って検査を行います。



検査の実施費用については、法定費用の部分については普通自動車より軽四輪車の方が安くなります。

ただし、業者に手続きの代行を依頼した場合の費用は業者ごとに異なっているため、普通自動車と軽四輪車の間で単純に優劣を比較することはできません。

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