コラム

車検と自動車検査証について

自動車を所有している人全員に義務付けられている車検は、新車を購入した際は3年後に初回を受け、その後は2年に1回必ず受ける必要があります。従来は車検を受けるために、自動車ディーラーや修理工場、ガソリンスタンドなどに自動車を持ち込む必要があったため、費用が高額になる場合が多く、自動車を所有している人によっては大きな負担となっていました。しかし、現在は所有者自身が最寄りの運輸支局に自動車を持ち込むことによって、検査を受けることが出来る制度があります。これを「ユーザー車検」といいます。ディーラーや修理工場に持ち込むのに比べて、かかる費用を安く済ますことが出来ます。ただし、費用が安く済む分自分で準備しなければならない書類も多くなる上、不具合が見つかった際の修理や整備は行っていないため、万が一検査後に不具合が見つかった場合は、自分でディーラーや修理工場に自動車を持ち込む必要があります。最近では、「ユーザー車検代行」という名目でサービスを行なっている業者もあり、所定の手数料を支払うことによって、何かと手間がかかる必要書類の準備などを代行してくれるサービスを提供しています。ディーラーなどで受けられる車検と異なり、業者自身が車両の検査を実施しているわけではない点も注意が必要です。



また、上記に関連して自動車には必ず「自動車検査証」と呼ばれるものがあります。この書類は、自動車が「道路運送車両法」という法律で定められた保安基準に適合していることを証明するもので、自動車を運転する際は必ずダッシュボードなどに入れておく必要があります。自動車検査証は車検を受ける際に必要になるほか、警察が保安基準に適合していない自動車を排除する目的で行っている、「街頭検査」と呼ばれる検問を受ける時に必要になります。自動車検査証は、道路運送車両法第66条にによって、自動車の運転時には必ず携帯しておかなければならない決まりとなっており、万が一自動車検査証を携帯せずに運転すると、見つかったその場で自動車の運行が禁止されます。従わない場合は、50万円以下の罰金に処せられることがあります。なお、運転免許証不携帯の違反時に加算される「違反点数」は、自動車検査証の不携帯時には加算されません。

また、万が一自動車検査証を汚損または紛失してしまった場合は、直ちに「再発行」を申し出る必要があります。再発行しないまま自動車を運転する行為は、前述の通り道路運送車両法違反となります。

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