コラム

車検で安全な自動車ライフ

自動車検査登録制度とは


自動車検査登録制度とは、日本で一定期間ごとに、国土交通省が、小型特殊自動車を除く自動車や排気量250cc超の自動二輪車に対し、保安基準に適合しているかを確認するために検査を行い、また、その車両の所有権を公証するために登録する制度です。

保安基準とは、道路運送車両法の中で「自動車の構造、装置、乗車定員および最大積載量についての保安上又は公害防止上の包括的な技術基準」と定められています。わかりやすく言えば、日本の道路を安全と環境に配慮して走る上で、車は最低限こうでなくてはいけないというルールのようなものです。

この制度には、道路運送車両法の上で、新規検査、構造等変更検査、継続検査の三種類がありますが、新規検査は新車を納品する前に購入先であるディーラーが代行することが多いことや、構造等変更検査は車両の大きさや重量、乗車定員、用途など車両の諸元に変更があった場合に行う検査ですので、一般的には継続検査を車検と呼びます。

継続検査とは、使用している車両に備えている車検証の有効期限を延長させる検査で、同一の車両を一定期間、継続して使用するために行います。それは道路運送車両法の第62条によって義務付けられており、この継続検査を受けなければ、厳しい罰則があります。

もし有効期限がすでに切れてしまっている場合は、その車で公道を走ってはいけません。まずは仮ナンバーをつけて継続検査を受けに行くか、業者に依頼して車を運んで継続検査を受けてきてもらう必要があります。仮ナンバーとは有効期限が切れている車へ一時的に付けることで合法的に公道を走ることができるというナンバープレートです。各都道府県の役場に必要な書類を用意し、自動車臨時運行許可申請書を提出すれば、申請日当日を含めて三日間貸し出してくれます。もし仮ナンバーを使用した場合は、継続検査を終えた後、仮ナンバーだけでなく、自動車臨時運行許可証も返納することを忘れてはいけません。

車検証と検査標章


検査に合格すると車検証と、検査標章というステッカーが交付されます。

検査標章には、上段の小さい数字が検査年、下段の大きい数字が検査月と、次の検査時期の数字が記載されています。検査標章は自動車においては原則として、全面ガラスの見えやすい位置に、大型二輪車や普通二輪車、前面にガラスのない車両においては番号標の左上部に貼りつけます。これは道路運送車両法第66条によって義務付けられています。もし違反をしてしまうと、50万円以下の罰金を科せられることを忘れてはいけません。

車検証には有効期間があり、種別、用途によって異なります。自家用軽乗用車では、初回は三年後、以降は二年ごとですが、レンタカーの場合、初回は二年後で以降も二年ごとに行います。また、乗車定員10人以下の自家用乗用自動車の場合初回は三年後、以降は二年ごとで、レンタカーの場合初回は二年後、以降は一年ごとに行うことになっています。

検査方法


検査方法には、利用者自らが運輸支局などに自動車を持ち込んで検査を受けるユーザーが行う方法や、業者に代行してもらう方法、ディーラーに行ってもらう方法などがあります。様々な方法がありますが、どれも法律で定められた56項目が基準を満たす必要があります。その上での違いを、メリット、デメリットを含めてご紹介します。

まず、ユーザーが行う方法ですが、メリットとしては、車の知識がつくことや、法定費用のみで申請ができるため安価で受けられることがあげられます。デメリットとしては、検査に合格するため最低限の点検整備しか行わないため、部品の消耗具合などを自分自身で把握しなければいけないこと、不合格の場合は不具合箇所を直して、再度受ける必要があるということがあげられます。

次に代行してもらう方法ですが、スピーディーに格安で受けられるというメリットがあります。デメリットとしては基本的に持ち込んで持ち帰りをしなければいけないことと、点検整備の設備、品質が期待できないことがあげられます。

最後にディーラーに行ってもらう方法ですが、メリットとしては、信頼性が高い質の高い点検整備が受けられることや、メーカーが推奨する純正パーツを使用すること、継続検査の定期点検項目以外の部分も点検してくれることなどがあげられます。デメリットとしては、価格が割高であること、自社メーカー以外の車の知識が少ないことなどがあげられます。

それぞれのメリット、デメリットをきちんと把握した上で、自分に合った検査を見つけることが大切です。専門知識を必要とし、すべての作業をお願いできるため業者に依頼すると手間が省けるでしょう。

また、車検に合格したからといって、次の検査まで何もしなくていいというわけではありません。あくまでも法律で定められた保安基準に適合しているかどうかを検査するだけなのです。そのため、常に検査に合格できるようなコンディションの良い状態にするために、定期的に点検、整備を行う必要があります。
もしも検査が義務化されていなければ、整備不良車や故障車が続発し、悲惨な事故が多く起こってしまうことでしょう。そんな悲惨な事故を未然に防ぐためにこの制度はあるのです。

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